耳鼻咽喉科・アレルギー科・呼吸器科(喘息)のブログ
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神戸 東灘 塚本耳鼻咽喉科です


乳幼児から大人まで特に治り難い中耳炎、(急性・滲出性)

夜泣きをする、不機嫌、髪の毛をさわる、首を振る

ママに頭をこすりつけてくる

時々熱を出す。

中耳炎を小児科でみてもらっている

特に鼓膜切開を一度もしていない

切開した穴が2,3日できれいに治った

(少なくとも汁がでない状態まで開いていなければだめ)

(理想的には2-3週間)

切開したときには血が出ないように切るのが理想

(鼓膜の向こうの壁をついてはだめ、鼓膜だけを切る)

中耳炎が1週間で治った(これは、絶対ありえない)

自然に耳から膿が出てきて治った。(中に汁は貯まったまま)

(そのまま滲出性中耳炎へか乳児なら難治性へか)

ずっと出つづけている乳幼児の鼻水

こじれた大人の副鼻腔炎、すっきりしない花粉症(アレルギー性鼻炎)

いつも(よく)風邪をひいているなど(ほとんど喘息)


などが専門です。


今日は、副鼻腔炎の重症化を防ぐため

(合併症)や薬を飲んでるだけや鼻の入り口からだけ

吸引するやりかたでは不十分な患者さんが12月から多かったので

ひとこと書きました



ていねいな鼻処置(金属の吸引管で鼻の奥まで徹底的に鼻水をとる)

これによって、副鼻腔からの出口を確保する(空気が入るようにする)

炎症物質や細菌を減少させる

同時に薬を飲んで分泌物を減らす

正常化へもっていく

将来、鼻の手術をしなくてすむようにする


乳幼児から大人まで昔から鼻から眼、頭蓋内へわりと簡単にいきます。

グスグスしている状態がしばらく続いていて、なんか詰まった感じになるのが

危ない状態です。花粉症の、喘息、アトピー性皮膚炎など、粘膜がはれやすい人が

特に危険ですが、本人は、アレルギー牲鼻炎(花粉症)や喘息と思ってないし

(ほとんど、風邪や困っていません)、タバコもすっています。

急に寒くなるだけでも、鼻の中は、詰まってしまいます。そのまま、鼻水がたまって来れば

濁ってきます。

ほっぺたが痛くなる。(頬部痛)

上の歯が痛くなる、浮いた感じがする。

眼が痛い。(下から)(上から)(奥から)

横を見たとき物が二重に見える

いきなり、けいれん、意識障害、半身麻痺


なんでもありです。


1970年のChandlerらの報告では眼窩蜂窩織炎で

20%が失明、17%が死亡したとされています。

それから40年たち、初期ならここまではなりませんが、

少し遅れると、今でも失明します。


乳幼児は、骨が柔らかいので、皮膚が赤くなりやすいですが

大人は、骨が硬いので、表面的にはわかりません。


少し難しいですが、ここ5年以内のわかりやすい合併症例です。


急性副鼻腔炎眼窩合併症の診断と治療

小児鼻性眼窩内合併症の1症例

眼窩骨膜下膿瘍の1症例

合併症を呈した鼻副鼻腔炎の小児例

急性副鼻腔炎と視器合併症