屋上のフェンス越しに俺の彼女、四季がいる。

 この時点で分かると思うが四季は今自殺しようとしている。 

  [おい止めろ四季!!]

 俺は四季に向かっておもいっきり叫んだ。彼女に死んで欲しくないという想いで。

 だが、そんなこと知らないといった笑みを浮かべた。

 そして次の瞬間、

  [さよなら迅君、今までありがとう。]

 と言いながら屋上から四季は落ちていった。

 そこで俺はあの悪夢から覚めた。

  [はぁ、またあの夢だ。]

 あの夢は俺が中2の時に起こった出来事。

 当時付き合っていた彼女、小塚四季が俺の前で自殺した出来事だ。

 その時は知らなかったが、当時四季はいじめを受けていた。

 その為それが原因ということになった。

 俺がその事を知った時、いじめた奴、見てみぬ振りをした教師達、

 そしていじめに気づけなかった自分自身に復讐したかった。

 しかし俺は復讐をしなかった。

 復讐は何も生まない、そして復讐をしたところで四季は戻って来ない。

 それを分かっているから復讐をせず、自分の心の中でその気持ちを押し殺した。

  [あれ?···]

 この事を思い出したからか、目尻には涙が溜まっていた。

 俺は涙を拭って、時間を確認する。

  [よし、バイト行くか。]

 そう独り言をいい、バイトへ向かうのであった。