電通マンぼろぼろ日記 (日記シリーズ)

(福永 耕太郎著 / フォレスト出版)

 


 

古き良き時代のワンシーン、これぞ広告代理店!

 

この暴露本、凄くリアルで面白いです。

華やかな広告代理店の世界が良く分かります。

 → 最近はそうとは言えなくなりましたが..

 

電通の凄さもさることながら、

昭和の24時間戦えますかの時代を思い出しました。

 

残業100時間は一般的だったと思います。

自身もこのくらいの残業は

当たり前でやっていたのでよくわかります!

 

東京オリンピックでの電通絡みの汚職は、

そもそも電通マンをみなし公務員にしてしまうと

ああなってしまうのは必然的だと思います。

 

電通マンを(みなし)公務員にすることが

そもそも間違いで、公務員の汚職は電通では当たり前、

これら常識が違う世界の人間を重ねると

やっている本人も何が問題なのかが分からなくなるはずで

国(森元首相)がやった人事がめちゃくちゃだった、

その結果がオリンピックでの汚職とされたわけで、

何が正しくて、何が間違っているのかが良く分からなくなります。

特に本書を読むとそういった気持ちになります(汗)。

 

それと、残業しないのが当たり前になった日本で

残業と一緒に無くなったのは残業代であり、

日本人の給与水準を下げたのは働き方である、

それを実感することができる記述が多々出てきます。

 

古き良き時代を思いだしたい方は

是非、本書を読まれてはと思います(笑)。