大室山と富士山 | 伊豆高原 遊リゾートのちーさん

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伊豆高原 遊リゾートの貸別荘(アートロード・ロイヤルハイランド・レイクタウン)です!

伊豆のあなたのお部屋としてのご利用をお待ちしております!

ー幸福には、捨てる幸福もあるのです。

 そこから感じられる幸福はきっと

 軽やかで透明なものに違いありません。ー


「ため息つかせて」

という映画の中の言葉ですチョコ



伊東には富士山と大室山に関する神話、伝説などがたくさん

残されているようです。

大室山の洞窟が富士山まで続いているとか・・・

そして有名なのが「磐長姫命」(イワナガヒメノミコト)と「木花咲耶姫命」

(コノハナサクヤヒメノミコト)の姉妹争い。


争っていても幸福は来ないね。捨てる幸福もあると思うョ。

案外そこから幸せになる・・・。




大室山と富士山      編著 宮内卯守


昔、地上に神様がすんでおられたころの話です。


カササギの浜辺をひとりの美しい女の人がお供の人を

連れて散歩していた。


そこへ、若い神様が通りかかり、女の人と顔を合わせた。

若い神様はびっくりした。いままでに、こんな美しい人を見た

ことがなかった。ことに、顔を合わせた時にニッコリと笑った顔が

忘れられなく、若い神様のお心はとろけるかと思われるほど

だった。


若い神様は、爺に頼んで、どこのどなたであるかを調べさせた。


爺の調べたところによると、かの美しい人は、大山祇神の第四

王女で、名をコノハナサクヤヒメといわれることがわかった。


若い神様は、コノハナサクヤヒメをお妃にむかえたいと思った。

そう心に決めると、もう矢もたてもたまらなくなり、使えの者を

親神である大山祇神のところへおつかわしになった。


若い神様の申し出を聞いた大山祇神は、とても喜ばれ、

さっそく、姉のイワナガヒメと妹のコノハナサクヤヒメの二人を

さしあげることを承知した。


若い神様は、コノハナサクヤヒメをお妃にほしいので、姉の

イワナガヒメも一緒であると聞いてちょっと驚かれたが、二人は

とても仲の良い姉妹だと聞いて、喜んで二人を迎えた。


しかし、若い神様は、人並すぐれた美しい妹のコノハナサクヤヒメ

ばかりをそばに呼んで愛された。

どちらかというと、姉のイワナガヒメをさけるようにされた。


コノハナサクヤヒメは、姉のイワナガヒメのことが心配になったが、

なにしろひとときも若い神がおはなしにならないので、姉に

会うこともできなかった。


一方、イワナガヒメは、喜んでやってはきたものの、はじめに妹と

お会いになったきり若い神様は、まるで忘れたかのように一向に

みむきもしない。


でも、妹が愛されるならばと我慢をしたが、時がたつにつれ、

だんだんと悲しい気持ちになった。


妹は心配して、自分がやってこられないので、代わりに供の人を

よこすのだったが、イワナガヒメには、それもしまいには、妹が姉

の私を笑いものにしているような気持ちになり、次第に様子を見に

来てくれる供の人にまであたり、会おうともせず、自分の部屋に

閉じこもるようになった。


はじめの悲しい気持ちも、やがて妹を恨む心にまで変わって

しまった。


そういうイワナガヒメの心の変わるのを待っていたかのように、

とうとう親神である大山祇神のもとに送りかえしてしまった。


仲のよいことで人々にうらやましがられた姉妹は、このことから

仲たがいをし、永遠に仲良くすることがなく、にらみ合うように

なってしまったといわれている。


大室山の山頂にある浅間神社には、イワナガヒメが祀られてある、

また富士山の浅間神社にはコノハナサクヤヒメが祀られている

ので、大室山から北のかなたに富士山が見えるが、

イワナガヒメの恨みの気持ちが今も残っているので、大室山に

登って富士山の美しさをほめると、ほめた人に必ずたたりが

あるという。


だから、大室山に登ったら、けっして富士山をほめてはいけない

という言い伝えが残っている。

                       (対島村の名所と旧跡)


富士山はこの日は見えなかった。

絶対に「富士山は綺麗」なんて大室山山頂からは言わない・・・
ちーさんのブログ

「伊豆は日のしたたるところ花蜜柑(鷹羽狩行)山頂にある句碑
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平成7年の大室山山頂 富士山がうっすらと見えます。 

「絵はがき伊東いまむかし」より
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富士山頂 日の出乃雲海(官幣大社浅間神社奥宮境内)

大正6年8月8日の記念スタンプ     「絵はがき伊東いまむかし」より
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富士山は美しいけれど、大室山は愛嬌があって可愛いと思います・・



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