姥捨山(伊東市富戸) | 伊豆高原 遊リゾートのちーさん

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先日、ユニクロに寄ってみました。

60代ぐらいの元気な女の人達が大騒ぎ(笑)

これが似合うとかあっちがいいとか・・・

どこでも女の人は元気がいいような気がします(笑)


こんな昔話、怒られてしまいますね。

でも実際にこのお話はありました。

今の時代、60歳=年寄はNGです!









      姥捨山     山本 悟氏




昔、それはそれはわがままな殿様がいました。

殿様のきらいなものといったら、浅黒くて深く刻み

込まれたしわだらけの年寄の顔。

(60歳の春を迎えた年寄は残らず姥捨山に捨てること)

殿様が出したおふれです。




あるところに母一人子一人という孝行息子がいました。

年の暮。息子は正月の支度をする気分にもなりませんでした。

年が明ければ母親は60歳になるのです。



でもやっと気を取り直しおいしい雑煮を食べさせてから

送りだそうと考えました。

息子にとっておめでたくない正月がやって来ました。




「おっ母よう。親不孝を許してくれ。おぶされよ」



日がだいぶ西に傾いたころです。息子は土間におり、母親に

背を向けました。




「殿様の命令だもの。わしゃあ十分生き長らえたぞ」



母親は倒れ込むようにして、息子の背中に自分の胸をピタッと

くっつけました。




「さあ、行くぞ」


息子は自分を励ますように大声をあげました。

山道は行けば行くほど険しくなります。

息子の足はだんだん乱れて来ます。

姥捨山に着いた時、夕日が西の山の向こうに沈むところ

でした。息子は黙りこくったまま母親をおろしました。




「おらあ来る道々、椎の小枝を折って来た。月明かりでな。
葉の裏が銀色に輝くぞ。それを頼りに迷わず戻れ」



それを聞くと息子は、もう我慢できなくなりました。

落ちる涙をぬぐいながら、母親をおぶいなおすと、急いで

山を下りました。

そして家の縁の下にかくまっておきました。


それからしばらくして、殿様からまたおふれが出ました。

(灰で縄をなうこと。できた縄はお城へ持って来ること)




村人たちは早速ためしてみました。けれど手の平に乗せた

灰はさらさらとこぼれ落ちるばかり。村のあちこちから

嘆き声が聞こえてきました。

息子は縁の下に隠しておいた母親のところへ行きました。




「おめえな。いくら灰で縄をなってもできっこないぞ。
わらで縄をなってな。それに火をつければ灰になるから。
そうして持ってけ」



息子は母親に言われた通りにして、殿様の所へ持って

行きました。




「この縄どうして作った」



殿様は驚いて息子に尋ねました。




「お許し下さい、殿様。わたしは年老いた母親を捨てるに

忍びず、家に連れ帰り今日まで縁の下にかくまっておきました。

その年寄の母親が授けてくれた知恵です」



息子の話に心を打たれた殿様は、それから年寄りを捨てる

命令を止めてしまいました。

                                    (富戸の民俗より)



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