ゼロ戦ツアー | かな☆らぼ ブログ

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フィギュア、ドール、プラモ、ゲーム、アニメ etc. 多次元ヲタク趣味の部屋

長いと思ってた1週間の夏休みが今日で終わってしまうという現実に打ちひしがれてるKanameです、こんばんは。

休み前はアレもやろうコレもやろうとあれこれ計画立ててたのに、結局達成できたのは極一部・・・。

ほんと、ほむらちゃんの盾で時間を巻き戻したい・・・(;ノД`)





そんなあれこれ立てた計画の中にバイクで大洗遠征ってのがあったんですが、
出発の前日になってバイクの不具合が発覚してツーリングは断念。
そこで急遽友人からの誘いもあり行ってきたのがこの『ゼロ戦ツアー』でした。





まずは山梨県の河口湖にある 『河口湖自動車博物館-飛行館

毎年8月の間だけ一般公開されてる自動車と飛行機関係の個人の博物館なんだそうです。
ここに、復元された零戦と一式陸攻が展示されてるんだって。




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駐車場からいきなりこんな感じで、展示というよりは投棄されてるように見えるw





この博物館は何故か『カメラNG』ということなんですが『携帯での撮影はOK』という摩訶不思議なシステムw

ですのでここからの画像はスマホで撮影したものなんで多少お見苦しいかもしれませんので悪しからず。
(カメラでとっても大したことないじゃんってツッコミは無しねーww)




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入場するといきなり目に飛び込んでくるのは 三菱零式艦上戦闘機二一型。
真珠湾攻撃とかに使われた太平洋戦争序盤で活躍した機体ですね。

現存している二一型は世界でこれ一機だけだそうです。


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二一型ははるか昔にプラモ作った事ありますが、こうしてみると本物って結構ピカピカなのねってw
まあ磨いてるからなんだろうけど、実際当時のカラーリングではどうだったのか興味があります。
残ってる当事の写真ってみんな白黒だしねぇ・・・。



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艦載機ゆえの翼を折りたたむ機構ですが、こんな先っちょだけ折り曲げるのに意味あるのかなって素朴な疑問。
もっと根元からがばっと折った方が格納効率も上がりそうなもんだけどw




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そしてこちらは零戦五二型。
零戦の最終型で、エンジンや武装が強化されたタイプ。
この濃緑色の方が一般的によく知られたゼロ戦のイメージですよねw


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かの有名な栄エンジンも搭載されてます。





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そして驚愕だったのがこの一式陸上攻撃機

やはりデカイw

よくこんなの復元できたもんだとw


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かの山本五十六が戦死した時に登場していたのがこの一式陸攻ですね。





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これが一式陸攻の火星エンジン。

これは当事のままの残骸ですがかなり原型をとどめてますね。
こういうのを見ると70年近い年月の経過を感じます。



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操縦席も復元されてたり。

椅子が想像以上に小さいのが驚きでした。
大柄な人だとかなり窮屈だったんじゃないかと。




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これは二一型に搭載されている栄12型エンジン。

そういえばーっと 「星型エンジンのクランクってどうなってんだ?」と一緒に言った友人としばし議論。
その答えはこの後に行く所沢で判明するのでしたw


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九三式中間練習機なんてのもありました。



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これは陸軍の一式戦闘機隼の尾翼

さっきのエンジンもそうですがこういう残骸の状態のものを見るとなんとも身につまされますね…。




この飛行館には他にもジェット戦闘機とかが屋外にあるんですが写真は割愛します(ぇー
屋内に飾ってあるもの以外は最初の画像みたいになんかもう投棄されてるような感じでちょっとね・・・w
しかしこれらの展示物が全部個人の所有ってのが驚きですわ。
東南アジアの方々からかき集めたようなんですが、個人の財力でここまでやるとかどんだけーw














さて、このあとは河口湖を後にして一路所沢へ向かいました。

行く先は所沢航空記念公園。

そこの航空発祥記念館で世界で唯一動体保存されている零戦五二型が来日展示されています。
日本の戦闘機なのに「来日」というのは、本来アメリカの博物館所有のものだからだそうで。



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零戦五二型 61-120号機

61というのは第261航空隊所属、という意味なんだそうです。

この機体は戦時中、サイパン島にあって、飛行場が米軍に占領された際に残っていたものが
接収され、アメリカ本国で研究の為に飛行テストで使われていたもの。
その後テストが終わり廃棄される予定だったものをプレーンズ・オブ・フェーム航空博物館が引き取ってレストアし、実際に飛べる状態で現在まで保存されていました。
今回の来日は3回目で、過去の来日では実際に日本の空を飛んだそうです。
製造当事の栄エンジンで実際に空を飛べる機体はこの1機だけだそうです。なんか胸熱。





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このカウリングのふちがフラップになっていて稼動するっての初めて知りました。



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主脚が納まる部分。
こういうディティールは模型作りに役立ちそうw

零戦の主脚は操縦席からハンドルをくるくる回して出し入れするんだそうです。
実際に飛んでる映像も流れてたんですが、脚は片方ずつ格納されるですね。



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主脚



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機体の下側にオイルパンが置いてあって、垂れてくるオイルを受け止めていました。
オイルが垂れるのも実際に動くという証明ですよね。



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実際に搭載されていた機銃。




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最後に上から全体を

色味は河口湖にあったものより暗い感じですね。
実際のカラーにはこっちの方が近いのかしら?



この日は当然平日だったんですが、かなりの人が訪れていましたね。
今公開されている宮崎アニメの『風立ちぬ』の堀越二郎展もやっていたせいもあるのでしょうか。

そしてこの日は実際に零戦のエンジンを始動、そしてタキシングの見学会というのもありました。
ただ見学は有料で前売りチケットがないと見れません。
さすがに前の日では全て完売してて買えませんでしたが、とりあえず音だけでも聞こう、と幕で覆われた会場の外で栄エンジンのサウンドだけ堪能してきました。
28,000ccの直管マフラーのサウンドは重厚でサイコーでしたわ(ノ´∀`*)



日本の過去の遺産が海外でここまで丁寧にレストアされ保存されているというのはとても嬉しい反面、少々複雑な心境でもあります。
この機体の来日は今回が最後になるかも、という話もあるようですが、いつか本当に日本に里帰りできる日が来れば良いなと思いますね。


『風立ちぬ』もそうですが、最近、艦これとかガルパンとか大戦中の戦車や艦船がにわかに注目されて、
そのメカニズムやかっこよさに目が行きがちですが、これらはやっぱり『兵器』であって過去の戦争の負の遺産であることを忘れてはいけないと思います。
いままであまり知られていなかったこれらが多くの人に周知される事はいい事だと思いますが、
実際にこれに乗って命を落とした人々がいた事を心の片隅に留めておく事が一番大事なことではないかと思います。




零戦の展示は今月いっぱいだそうですので興味のある方はお早めに!
もう何日も無いけどw