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出馬康成プロダクション

映画・映像のプロフェッショナル集団

【宮台真司 社会学者・映画評論家】
■2002年の出馬作品『マブイの旅』は、未熟だった男が、沖縄女の聖性によって解放される(マブイの回復)、「身守る女」の話だった。
■15年後の『ギフテッド』では、抑圧された女が、男や男を甘やかす母による束縛から逃れて旅立つ、「見限る女」の話になっている。
■「依存したままイキがる男(フェイク父性)」の更生が不可能である以上、「依存を提供する女(母性)」が裏切る他ない、という見切り。
■「女に見守られた男の成長」が不可能だった以上は、もはや「男を見限って女が旅立つ」以外に選択肢はなくなった、というのである。
■男=フェイク父性とは、蔓延するDV男であり、際限なき依存と赦しに甘えた(日本や米国を含めた)「近代」でもある。寓意は深い。