黄泉比良坂

黄泉比良坂

逝く先には黄泉の国津神

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今は、統合失調症と名称が変わっていますね。
病気に対する差別や偏見を払拭する為、実際の病状に沿った名称に変えたとか。
しかし、名称を変えても病気は同じ。
その奇異な様子は一目でわかりました。

彼女の第一印象は、喋らない鳥居みゆき。
私のパートナーの妹さんの事です。

20歳の時に統合失調症を発症し、以来入院したり、在宅でデイケアに通ったりといった生活だそうです。
病気の概要は一言で言うと、健常者と「認知」が違うという事です。
私も色々調べました。
偏見も無いつもりです。

初めて会った時には既に事前情報を持っていましたので、冷静に観察しました。
始終落ち着き無く小刻みに体を動かし、目線が合わず、心ここに在らずといった風情です。
ウェイトレスが運んで来たお茶を受け取ると、忙しなくカップを弄って倒しそうになり、1/3くらい零しました。
家族はいつもの事という態度で気にも留めない様子。
毎度の事で麻痺しているのでしょう。
その日は、妹さんは一言も言葉を発しませんでした。
頷いたり、ニヤニヤしたり、そういった反応しかありません。
しかし、彼女の病気を考えれば反応があるだけまだ良いです。
重度の人にとっては世界に自分一人しか居ないのだそうですから。
健常者に見える世界と全く違う脳内世界、そういう「認知」だそうです。

今は両親が面倒を見ていますが、いずれ両親が他界、若しくは物理的に不可能な状態に陥れば、その役割は私のパートナーにシフトされる事になります。

その時に、彼が独身で居た方が色々と好都合かも知れません。
ただ、ご両親がそこまで目論んでいるかは、私にはわかりません。

病気の妹を看る為の存在。
だとしたら、妻を得て子供を得て、生活の協力者を確保するべきだったかも知れません。
それとも、妹の存在が家庭生活の不和の素になると考えると、家庭は持たないほうが良い選択でしょうか。
私の考えでは前者なのですが…

ご両親が私達の結婚に反対する考えの根底に、この精神障害者の妹の存在も加味されているのかと想像します。

でも、孫は欲しい。

人間は本当に強欲な生き物です。
全てが手に入ったら、どんなに素晴らしい事でしょう。

一人、無欲で無邪気に笑う妹さんの顔が瞼に浮かびました。
このまま彼女が笑顔でいられる事を願っています。
最近の、パートナーのある反応に気が付いて、気になるようになりました。

お祝い事、例えば結婚、出産、七五三や節句、入学入園等など…
友人や親類、兄弟の子などのそういった話をすると、パートナーが如何にも不機嫌な顔をします。
酷いときには聞こえないみたいです。(フリ?)
そういう話は聞きたくないとか言われた事はありませんが、明らかに面白くなさそうに「フーン」と言って終わり。

私だけが知っている人の話では無く、共通の知人友人、私の兄弟の話でも、お祝い事の話をした時は顔色が変わります。
こういう話はしない方がいいのかな…と思う時もありますが、本人も無意識に反応しているのかも知れません。

しかし、40代にもなるとその手の報告は次から次に耳に入ります。
何にも無い年は無いに等しいのではないでしょうか。
お年玉、誕生日、クリスマス、兄弟や従兄弟の子の進学、七五三…いつもどこかしこのお祝い金やプレゼントを用意していますし、貰う側でもあります。
結婚、出産は毎年誰かがという程ではなくても、たまにはあります。

パートナーの立場になって考えてみました。
・親は田舎から上京してきたので、東京で自分達だけ核家族
・親戚付き合いは、親がそれぞれの血縁の冠婚葬祭に出掛けるのみ
・地元の級友は独身、大学は他県の為、普段の交流は無し
・職場のお付き合いは所属単位でお金を集めて一同で贈るらしい※通称「お互い様袋」に少額ずつ入れて集めるそうです

お付き合いが最低限でコストパフォーマンスは最高ですが、少し寂しいですね。
親戚付き合いらしいものがまるで無いそうです。
所帯を持てば、また意識は変わるかも知れませんが…
本人にとっては縁の無い、少し癪に障る話なのでしょう。

結婚や子どもについて、最近はマイナスイメージの発言が多くなりました。
自由が無くなるとか、子どもはお金がかかるから大変だとか。
自分を納得させる為の方便なんでしょう。
イソップ童話の「酸っぱい葡萄」の話にでてくる狐の如く。

そう言われると、こちらも少し意地の悪い気持ちになり、「誰々さんのお子さんも大きくなって楽しみね!」「どこどこは結婚が決まって幸せそうね!」と、殊更オーバーに伝えて反応を伺ってしまいます。

良くないですね。

本当は、自分達の今後の話を建設的に話し合わなければいけないのですけど、なんだか億劫で目を反らしてしまいます。

今日一日無事に過ごせた、と感謝する事を繰り返し…すぐにまた10年くらい経ってしまいそうです。

それも悪くない日常なのですがね。

今日は、既婚者なのに一生懸命アプローチしてくる男性についてです。
ちょっと苦い思い出をお話します。

男女問わず、誰でもメル友くらいは居ると思いますが、男性が女性に宛ててメールをする場合、自分の立場を忘れ必死に二人での食事や飲みに誘ってくる既婚者がたまに居ます。
こちらも大人の女性ですから、のらりくらり、承諾はせず、しかし突き放しはせずといった感じで返事しておりました。
たかだかメールに目くじら立てて、「あなたは所帯を持っているのに最低だ、非常識だ。」などと返事をするのは不粋というもの。

しかし、ある日その方の妻だと名乗る女性からえらい剣幕で電話がかかって来て、「離婚される!」と喚き散らされました。
長年の間、専業主婦でいると、世間と隔離されてしまうのか常識も忘れ、突然面識の無い相手に電話をし、ヒステリックに喚き出すという逸脱した行動も可能なんですね。
たぶんメールのやり取りを見てしまったのでしょう。
「心配する事は何も無いし、お宅の旦那様の一人相撲ですのよ。」と伝えました。
途中で旦那さんご本人が代わられて、「すみません…すみません…。」と平謝りで電話は切れました。
やれやれ、です。
後日、その男性からはメールで謝罪があり、「冷静な対応をしてもらい、助かりました。」とありました。
???世の女性のサンプルが、感情的な自分の妻のみなんでしょうか。
私は当然の対処をしただけですのに。

しかし恐妻と思われる行動とは裏腹に、「離婚される」と思ってしまうのはパートナーと対等な関係では無いのでしょう。
以前、七五三の写真を見せてもらった時に家族写真もあり、奥さんが写っていました。
80キロはありそうな、太った醜女です。
そして、パートナーは他の女性に鼻の下を伸ばして一生懸命メールしている。
そんな状況では卑下した心の持ち主になっても仕方が無いのかも知れません。

しかし、皆さんご存知の通り、離婚は「される」ものでは無く、「する」ものです。
両人の同意があって初めて成立するものです。

奥さんが「離婚される」と思いながらパートナーに接し続ければ、相手は増長し続ける事でしょう。
破れ鍋にとじ蓋。
二人はお似合いなのかも知れませんね。

奥さんが憐れだと感じたので、私も人が良いものですから、男性にはやんわりと「先日のようなお電話は大変迷惑です。メールも今後遠慮致します。」という旨のメールでお返事して、以降のレスポンスをしないようにしました。
暫くはメールがきていましたが、諦めたらしく…
今頃はまた別の女性に宛てて勘違いメールを送っているのかも知れませんね(笑)

寂しい夫婦の見本でした。
自分のパートナーと向かい合わず、解決法を夫婦以外の他者に向けるという点で、この夫婦はお互いソックリです。
今後も役者(今回は私でしたが)が変わるだけで、同じ事の繰り返しをするのでしょう。

私のパートナーからは、「伊邪那美が思わせぶりな態度をするから。」と厳しい指摘がありました。

はい、反省しております。
私のこういう所が心配だと、言われます。

やはり、しつこい既婚男性には犬に言うみたいに「ダメ!」って言った方がわかり易いのでしょうか?
いい人に見られたい私は、それもとてもハードルが高いのですが。