療育園は二つのクラスにわかれていた

たまたまなのか

ぶどう組さんは軽度の子が多く

りんご組さんは重度の子が多かった

私の子はぶどう組

だけどぶどう組の中で発達の度合いは底辺から一二を争う


りんご組さんの子には息子と同じくらいの子もいた

りんご組さんの親たちはとても結束が強く

ぶどう組親はばらばらだった


りんご組さんの子どもは発語がない子も何人もいた
高いところに登るのが好きなこ

器用に鍵を開け脱走をはかる子

手をひらひらさせている女の子

プールの日には来てすぐ水着に着替えてずっと1時間以上待っている子


ぶどう組は言葉が出ている子が多かった




当時の私は息子がここに通っている意味が理解できていなくて

すぐに発達は追いついて普通の子になるので

自分の息子はここにいる子ども達とは違うと
本気で思っていた



療育園のお母さんの笑顔の裏の涙を
想像できずにいて

悲しい施設だとは思っていなかった

療育園を卒園ご
普通級に行った子もいるし
支援学校に行った子もいる

うちの子は支援級

児童クラブにお迎えに行ったら
見たことがある女性

あ?
あれ?

yくんのお母さんだ

それはりんご組のy君のお母さん
y君のおねえちゃんを迎えに来たところだった

ほんの少しお話ししたら

yは支援学校にいってるのと言った

表情は何だか疲れているように見えた


小学校の制服
ランドセル姿のうちの息子を見て
お母さんはどんな気持ちなんだろう


障害のある子どもを持つ
という事は
こんな些細な再会にも

なんとも言えない気持ちになる

どっちがいいとかではなく

ただ何にも言えない気持ち