トイレットペーパー抗争
「トイレットペーパーの芯を抜くなどの悪戯や持ち帰りは行わないでください。」
日本人として文の切り方が下手だとかそういうことは置いておいて、トイレットペーパーの芯を抜くとはどういったマジックなんだろう。
SOMEBODY TONIGHT、トイレットペーパーの芯だけを抜いて再度飾れる人間など限られてしまうもの。
芯を抜いて楽しいか?満足か?
明らかに特定の誰かによって、今まで幾度かの悪戯を受けてしまった様子。
なんだか「悪戯」と漢字で書かれると、悪ふざけレベルをちょっと超した陰湿で暗い感じの軽犯罪の匂いがする。そしてここのトイレの管理者はそんな悪戯に心の傷さえ抱えてそうだ。
ついでによくトイレットペーパーも持ち帰られてて悔しい思いをしているのも分かる。
ここの管理者のトイレットペーパーへの想いは一枚の貼り紙で収まることもなく・・・、
先ほどの貼り紙のすぐ下にこのようなものも貼られていた。
人は学生時代から教科書やノートなど覚えておきたい箇所には赤線を引きがちなものだが、ここは「おねがい」を覚えておけと言わんばかりに強調の赤線が引かれている。
にしても、もう普段どんな目にあっているか、貼り紙って映し鏡のようによく分かる。
芯を抜かれ、持ち帰られ、トイレットペーパー以外の物も流されと踏んだり蹴ったりな日常らしい。ここまで言われると、「こんなひどい目にあっているんです!」とトイレで訴えられているみたいだね。
そんな被害報告とも取れる嘆願書を個室で見せ付けられても、私のようなここのトイレ初面識の人間はどうしたものかと困るばかり。
しかもおまけにもう一言、ここの管理者から。
予備。
まあどっちでもいいよね。右から使おうが左から使おうが、でも見た目的に納得行かなかったんだろうね。
「こっちは予備だから。」って言いたかったに違いない。
で、それを持って帰られているのか?
貼り紙の上の言葉だけの警告ってなかなか効かないだろうね。
かといって個室内にカメラを仕掛けるわけにもいかないし、言葉の力を信じて「見てるぞ、見てるぞ、俺のトイレットペーパーに手を掛ける輩を見てるぞ!」なんて貼り紙なんかしてしまうと、そこは将来的にただの物置部屋と化してしまう。
公共施設の建物内なんで開放しないわけにもいかないし、キツク取り締まるわけにもいかないし、ないしないしで管理側としては難しいところだね。
最後にトイレットペーパー貼り紙三段締めの引きの絵をどうぞ。
音はしないけど、うるさいとはこういうことか?
トイレットペーパー抗争ここにあり。
赤い文字で「ウラミハラサデオクベキカ」とでも書いて貼っておけば?
都内、とある公共施設にて
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らんきゅ~ __________________________________________________ranQ -------------------------------------------------------
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