クリスマス翌日のボクシングデーを迎えた26日、英国では一斉に冬のセールがスタート。開店前から並んだ多くの買い物客らが、ロンドンのデパートなどに殺到した。
ロンドンのショッピングの中心地ウエストエンドでは、26日の1日だけで5000万ポンド(約60億円)以上の売り上げが見込まれている。
同地区にあるデパート、セルフリッジの担当者は、「売れ行きは好調だ。英国は不景気だと言われる中、中国をはじめ海外からの観光客が多く訪れている」と話していた。同店では、前日の午前中から列ができていたという。
出典:ロイター
宮城県南三陸町の水戸辺地区にある仮設住宅で、住民たちが小屋を作り、憩いの場になっている。寒さが厳しくなる中、自宅に閉じこもりがちなお年寄りらに外に出てきてもらおうと、仮設に住む大工の男性らが中心となって建設した。
小屋には支援物資として届いた薪ストーブがあり、住民らが自然と集まり、話がはずむ。松岡よしこさん(81)は「1日ここにいて、友人とおやつを食べたり、おしゃべりしたりして過ごしています」と笑顔を見せた。
出典:朝日新聞
小屋には支援物資として届いた薪ストーブがあり、住民らが自然と集まり、話がはずむ。松岡よしこさん(81)は「1日ここにいて、友人とおやつを食べたり、おしゃべりしたりして過ごしています」と笑顔を見せた。
出典:朝日新聞
青森県観光連盟は12月16~18日、埼玉県のJR大宮駅で東北新幹線全線開業1周年を記念したキャンペーン「行くたび、あたらしい。青森観光PRキャンペーン」を行った。JR東日本の協力を得た。津軽三味線などの郷土芸能の披露や旅館女将らの観光PRのほか、特産のリンゴの配布などを行い、冬の青森への来訪を訴えた。
16日には小笠原裕・県観光連盟常務理事ら青森の観光関係者とJR東日本関係者らによるオープニングセレモニーを実施。セレモニーであいさつした馬場良夫・県観光国際戦略局長は東日本大震災の発生や4 ̄7月に実施した青森デスティネーションキャンペーンを振り返った上で、「新幹線のダイヤ正常化などで、東北の元気をたくさん味わってもらえるような状況になった。冬の青森は寒いが、その分、人の心は温かい。『十和田湖冬物語』『八戸えんぶり』などの祭りも楽しめる。キャンペーンで冬の青森の魅力を一部でも感じてもらい、ぜひ青森まで足を運んでほしい」と来訪を訴えた。
イベントでは県内の観光キャンペーンスタッフや旅館女将が見どころなどをPRしたほか、県内の観光地や自慢の食などをパネル展示で紹介。また全国的に知られる同県の「不老ふ死温泉」「酸ケ湯温泉」の湯に直接触れる手湯コーナーなども設置し、魅力をアピールした。特産品の販売や観光クイズなども行い、多くの通行客がシジミやニンニクなどを使った商品を購入していた。
観光PRを行った石澤照代さん(花禅の庄女将)は「冬の青森は雪が多いが、2次交通もしっかり整備しているので、安心してたくさんの人に来てほしい」と笑顔で語った。
出典:サーチナニュース
16日には小笠原裕・県観光連盟常務理事ら青森の観光関係者とJR東日本関係者らによるオープニングセレモニーを実施。セレモニーであいさつした馬場良夫・県観光国際戦略局長は東日本大震災の発生や4 ̄7月に実施した青森デスティネーションキャンペーンを振り返った上で、「新幹線のダイヤ正常化などで、東北の元気をたくさん味わってもらえるような状況になった。冬の青森は寒いが、その分、人の心は温かい。『十和田湖冬物語』『八戸えんぶり』などの祭りも楽しめる。キャンペーンで冬の青森の魅力を一部でも感じてもらい、ぜひ青森まで足を運んでほしい」と来訪を訴えた。
イベントでは県内の観光キャンペーンスタッフや旅館女将が見どころなどをPRしたほか、県内の観光地や自慢の食などをパネル展示で紹介。また全国的に知られる同県の「不老ふ死温泉」「酸ケ湯温泉」の湯に直接触れる手湯コーナーなども設置し、魅力をアピールした。特産品の販売や観光クイズなども行い、多くの通行客がシジミやニンニクなどを使った商品を購入していた。
観光PRを行った石澤照代さん(花禅の庄女将)は「冬の青森は雪が多いが、2次交通もしっかり整備しているので、安心してたくさんの人に来てほしい」と笑顔で語った。
出典:サーチナニュース
九州電力の原子力発電所がすべて停止し、家庭や企業を対象にした「5%以上」の節電呼びかけが26日から始まった。筑豊の各自治体ではすでに冬の節電は始まっているが、夏の経験もあってか、従来の節約を淡々と続ける姿勢が目立つ。
飯塚市は、「ノー残業デー」を夏場は通常の水曜日だけでなく金曜日も加え、職員の定時退庁に力を入れた。しかし、今冬は通常の水曜日だけの態勢に戻した。
年度末の予算編成を控え、夏場より残業が多くなりがちな時期というのもあるが、夏場の経験から得た教訓も大きいという。
人事課によると、昨年度と今年度の8月の残業時間数を比べると、水曜日が46・2%、金曜日が40・0%減った。これに対して、8月全体でみると、削減率は19・4%。
無理やり曜日を設定しても、別の曜日に残業が流れていると見える一方、早めに退庁しようという意識はある程度は浸透しているとも考えられる。「行 財政改革の流れで取り組んでいる節約の発想を徹底するという考え方で、九電の要請は十分果たせるのではないか」と同課はみる。
直方市も特段新しい対策は講じず、照明の細かな消灯という夏場の対策を続ける。総務課は「冷蔵庫や給湯器の使用を間引くことも検討しているが、まずは様子を見る」としている。
田川市も、本庁舎に二つあるエレベーターを一つ止める運用を続けるなど、これまでの対策と変わらないという。
出典:朝日新聞
飯塚市は、「ノー残業デー」を夏場は通常の水曜日だけでなく金曜日も加え、職員の定時退庁に力を入れた。しかし、今冬は通常の水曜日だけの態勢に戻した。
年度末の予算編成を控え、夏場より残業が多くなりがちな時期というのもあるが、夏場の経験から得た教訓も大きいという。
人事課によると、昨年度と今年度の8月の残業時間数を比べると、水曜日が46・2%、金曜日が40・0%減った。これに対して、8月全体でみると、削減率は19・4%。
無理やり曜日を設定しても、別の曜日に残業が流れていると見える一方、早めに退庁しようという意識はある程度は浸透しているとも考えられる。「行 財政改革の流れで取り組んでいる節約の発想を徹底するという考え方で、九電の要請は十分果たせるのではないか」と同課はみる。
直方市も特段新しい対策は講じず、照明の細かな消灯という夏場の対策を続ける。総務課は「冷蔵庫や給湯器の使用を間引くことも検討しているが、まずは様子を見る」としている。
田川市も、本庁舎に二つあるエレベーターを一つ止める運用を続けるなど、これまでの対策と変わらないという。
出典:朝日新聞
阿久根市の冬の風物詩、ボンタン湯が26日、同市波留のホテル・グランビューあくねの温泉で始まった。ぷかぷか浮かぶ大玉から爽やかな香りが漂い、親子連れらが歳末のひとときを楽しんでいた。来年1月いっぱい続ける予定。
同ホテルは、改装オープンしたばかりの露店風呂、内風呂それぞれに十数個のボンタンを浮かべた。毎年ボンタン湯に入るという同市本町、中村千鶴子さん(84)は「年の暮れだなあと 感じる。香りがよくて、気分もよくなる」と話した。
同市大丸町のふれあい温泉ぼんたん湯は、ボンタンの準備が整い次第始める。
出典:南日本新聞
同ホテルは、改装オープンしたばかりの露店風呂、内風呂それぞれに十数個のボンタンを浮かべた。毎年ボンタン湯に入るという同市本町、中村千鶴子さん(84)は「年の暮れだなあと 感じる。香りがよくて、気分もよくなる」と話した。
同市大丸町のふれあい温泉ぼんたん湯は、ボンタンの準備が整い次第始める。
出典:南日本新聞
札幌市青少年科学館(厚別区)で冬の特別展「大宇宙展」が開かれている。世界で初めて小惑星から物質を採取した探査機「はやぶさ」の実物大模型が展示され、親子連れなどでにぎわっている。
会場には、宇宙の成り立ちを紹介するパネルや、本物の隕石(いんせき)も並べられた。宇宙開発コーナーでは、はやぶさの模型(幅約1.6メートル、奥行き約1メートル、高さ約2メートル)や、道産小型ロケット「CAMUI」(カムイ)の実物(全長約3.3メートル)などに人気が集まった。
はやぶさの模型に見入っていた北広島市内の小学2年佐々木琉太君(7)は「これが宇宙に行って戻ってくるなんてすごい」と感心していた。入場料は大人700円 、中学生以下無料。1月16日までで、12月27日~1月4日は休館する。
出典:北海道新聞
会場には、宇宙の成り立ちを紹介するパネルや、本物の隕石(いんせき)も並べられた。宇宙開発コーナーでは、はやぶさの模型(幅約1.6メートル、奥行き約1メートル、高さ約2メートル)や、道産小型ロケット「CAMUI」(カムイ)の実物(全長約3.3メートル)などに人気が集まった。
はやぶさの模型に見入っていた北広島市内の小学2年佐々木琉太君(7)は「これが宇宙に行って戻ってくるなんてすごい」と感心していた。入場料は大人700円 、中学生以下無料。1月16日までで、12月27日~1月4日は休館する。
出典:北海道新聞
高岡、冬の名物に
冬の寒さを生かした野菜の一つとして県が生産拡大を図っているホウレンソウの出荷が高岡市で始まり、二十六日から市内のスーパーに並び始めた。暖房をせずに冷え込むハウスで育てて甘みを強め「寒締めほうれんそう」の呼び名で二月半ばまで出荷が続く。
高岡市農協野菜出荷組合軟弱部会からは、昨季より三戸多い九戸の生産者が栽培し、来年二月中旬までに昨季より一トン多い三・五トンの出荷を見込む。上関町の関口春雄さん(53)は、午前中にハウスに入り「足先までしびれる寒さ」の中で収穫している。
県高岡農林振興センターによると、寒い中で育てるとホウレンソウが凍結防止成分として糖分を蓄え、フルーツトマトと同等の甘さになる。ビタミン類が増えるほか、歯応えもしっかりするという。
県は、ニンジン、 サツマイモなど寒さで甘みを増す十三品目を「とやまのカンカン(寒甘)野菜」と銘打ち売り込みに本腰。
高岡市農協野菜出荷組合軟弱部会長の今井照夫さん(70)も「冬の高岡の特産、農家の収入源として力を入れていきたい」と意気込んでいる。
出典:中日新聞
冬の寒さを生かした野菜の一つとして県が生産拡大を図っているホウレンソウの出荷が高岡市で始まり、二十六日から市内のスーパーに並び始めた。暖房をせずに冷え込むハウスで育てて甘みを強め「寒締めほうれんそう」の呼び名で二月半ばまで出荷が続く。
高岡市農協野菜出荷組合軟弱部会からは、昨季より三戸多い九戸の生産者が栽培し、来年二月中旬までに昨季より一トン多い三・五トンの出荷を見込む。上関町の関口春雄さん(53)は、午前中にハウスに入り「足先までしびれる寒さ」の中で収穫している。
県高岡農林振興センターによると、寒い中で育てるとホウレンソウが凍結防止成分として糖分を蓄え、フルーツトマトと同等の甘さになる。ビタミン類が増えるほか、歯応えもしっかりするという。
県は、ニンジン、 サツマイモなど寒さで甘みを増す十三品目を「とやまのカンカン(寒甘)野菜」と銘打ち売り込みに本腰。
高岡市農協野菜出荷組合軟弱部会長の今井照夫さん(70)も「冬の高岡の特産、農家の収入源として力を入れていきたい」と意気込んでいる。
出典:中日新聞
冬は雪で立ち入ることができない本巣市根尾越波に伝わる正月料理「アマゴずし」づくりが26日、冬季を岐阜市内で過ごす住民宅で行われた。住民票を置くのが2人の同地区。作り手が減る中、伝統の味は守られている。
アマゴずしは、アマゴを米や麹(こうじ)などと一緒に漬け込んだなれずし。冬季を岐阜市真砂町で暮らす養殖業松葉五郎さん(81)のほか、越波の隣の黒津住民で冬は同市に住む黒川光子さん(81)も手伝い、体長25センチのアマゴ40匹ですしを作った。1カ月ほど塩漬けしたアマゴを塩抜きして背割をし、炊いたご飯に麹を混ぜたものを魚に詰め、千切りした大根などに塩をまぶしながら何層にもたるに漬けた。
「発酵が進むよう、昔はいろりの真上の2階にたるを置いた」と松葉さん。来年1月半ばに食べ頃を迎える。
出典:岐阜新聞
アマゴずしは、アマゴを米や麹(こうじ)などと一緒に漬け込んだなれずし。冬季を岐阜市真砂町で暮らす養殖業松葉五郎さん(81)のほか、越波の隣の黒津住民で冬は同市に住む黒川光子さん(81)も手伝い、体長25センチのアマゴ40匹ですしを作った。1カ月ほど塩漬けしたアマゴを塩抜きして背割をし、炊いたご飯に麹を混ぜたものを魚に詰め、千切りした大根などに塩をまぶしながら何層にもたるに漬けた。
「発酵が進むよう、昔はいろりの真上の2階にたるを置いた」と松葉さん。来年1月半ばに食べ頃を迎える。
出典:岐阜新聞
中央市の豊富郷土資料館は、企画展「火鉢とコタツ」を開いている。昭和期などに使われていた炭を使ったこたつや、豊富地区で盛んだった養蚕用の火鉢など約50点が並んでいる。
同館は今夏、東日本大震災や福島第1原発事故の影響で節電が求められる中、昔の人々の多くの電力を使わない夏の過ごし方を紹介する企画展を開いた。冬も引き続き電力需要が増える可能性があるため、かつての冬の生活で使っていた暖房器具を展示することにした。
企画展では、ケヤキをくりぬいて作った大型の火鉢や布団などに入れて手足の暖を取る「あんか」、熱源となる練炭の製造機や灰などを棒状にした「カイロ灰」を使うタイプのカイロなどを展示。蚕の飼育部屋の 温度を上げるために使っていた専用火鉢は、側面に空いた穴で温度調節ができる。
同館は「昔の人たちの工夫を少しでも知ってもらえれば」としている。展示は来年2月5日まで。開館時間は午前9時~午後5時(最終入館は午後4時半)で、入館料は高校生以上250円、小中学生100円。28日~1月4日は休館。1月7日は無料開放する。
出典:山梨日日新聞
同館は今夏、東日本大震災や福島第1原発事故の影響で節電が求められる中、昔の人々の多くの電力を使わない夏の過ごし方を紹介する企画展を開いた。冬も引き続き電力需要が増える可能性があるため、かつての冬の生活で使っていた暖房器具を展示することにした。
企画展では、ケヤキをくりぬいて作った大型の火鉢や布団などに入れて手足の暖を取る「あんか」、熱源となる練炭の製造機や灰などを棒状にした「カイロ灰」を使うタイプのカイロなどを展示。蚕の飼育部屋の 温度を上げるために使っていた専用火鉢は、側面に空いた穴で温度調節ができる。
同館は「昔の人たちの工夫を少しでも知ってもらえれば」としている。展示は来年2月5日まで。開館時間は午前9時~午後5時(最終入館は午後4時半)で、入館料は高校生以上250円、小中学生100円。28日~1月4日は休館。1月7日は無料開放する。
出典:山梨日日新聞
本州の北の最果て、雪舞う冬、この地ならではの味覚がある。それは、水揚げされたばかりのアンコウ。新鮮なアンコウを、様々な食べ方でいただける。
その地は、下北半島の下風呂(しもふろ)温泉郷(風間浦村)。アイヌ語で「硫黄のにおいのする岩」を意味する「シュマ・フラ」が転じて名が付いた古い温泉郷だ。その名のとおり、硫黄の香りのする良質の湯がわく。晴れた日には海峡越しに北海道が間近に眺められる。
東北新幹線の新青森駅からローカル線とバスを乗り継ぎ、約3時間。狭い路地に温泉宿が立ち並ぶ温泉郷に到着すると、店頭につるされた水ダコと、ほっかむりをしたおかあさんたちが出迎えてくれた。今日の宿「さが旅館」に荷を置き、まずは、湯めぐりに出かける。
温泉郷には「大湯」と「新湯」の2つの共同浴場があり、微妙に泉質が違う。まずは、新湯。番台に座るおかあさんが「熱いから、ちゃんとかけ湯してね」と教えてくれる。寒い風にさらされた体を温めようと、熱い湯が好まれるようだ。湯はほんのり硫黄の香りがする。
続いて、さが旅館に隣接する大湯へ。こちらは、やや白濁し、硫黄の香りも強い。熱い湯は慣れないだろうと、おとうさんがこっそり水を足してくれる。顔なじみではない観光客にも皆やさしく接してくれるのがうれしい。浴室内には湯気が充満し、頭のてっぺんから足の指先まで新鮮な温泉を堪能。寒風吹きすさぶ外に出ても体はぽかぽかして、顔に当たる雪がなんとも気持ちよかった。
さて、お楽しみの夕食だ。青森県は日本有数のアンコウ漁獲高を誇り、風間浦村沖が漁場のひとつ。通常、底びき漁で捕獲するアンコウ。こちらでは「空釣り」と呼び、エサを付けず、はえ縄に付けた針で引っ掛けて釣る独特の漁法や刺し網漁で捕獲する。ほとんどが生きたまま水揚げされるのが特徴だ。加えて「あまり移動しないせいか、肝が大きい」と、村役場の木下弘美さんが教えてくれた。
食膳にずらりとアンコウ料理が並ぶ。下風呂温泉郷では、12月から3月まで「鮟鱇(あんこう)まつり」と称し、9軒の宿と1軒の食堂でフルコースを提供している。
まずはクリーミーな「あん肝」。その分厚さが度肝を抜く。自家製味噌で皮やぞう物まであえた「とも和え」は郷土の一品で、地酒が進む。肝入りの濃厚なポン酢でいただく「刺し身」は極上の鶏ササミのようだ。その他にも「煮こごり」「から揚げ」「アンコウ鍋」が並び、シメの雑炊をいただくと、もうデザートがお腹に入らない。時間をかけてでも訪ねる価値がある。
「毎年、アンコウは何十もさばくけど、そのうち2~3しか揚がらないのがオス。白子は絶品だから、その日に当たったらラッキーだよ」とご主人の佐賀敏一さん。おいしいものには運も必要だが、まずは「産地直行」に限る。
春、アンコウ漁が終わると、夏からイカ漁が始まり、活イカを求めて多くの観光客でにぎわう。下風呂温泉郷は、四季を通じて食い道楽にたまらない温泉だ。
出典:日本経済新聞
その地は、下北半島の下風呂(しもふろ)温泉郷(風間浦村)。アイヌ語で「硫黄のにおいのする岩」を意味する「シュマ・フラ」が転じて名が付いた古い温泉郷だ。その名のとおり、硫黄の香りのする良質の湯がわく。晴れた日には海峡越しに北海道が間近に眺められる。
東北新幹線の新青森駅からローカル線とバスを乗り継ぎ、約3時間。狭い路地に温泉宿が立ち並ぶ温泉郷に到着すると、店頭につるされた水ダコと、ほっかむりをしたおかあさんたちが出迎えてくれた。今日の宿「さが旅館」に荷を置き、まずは、湯めぐりに出かける。
温泉郷には「大湯」と「新湯」の2つの共同浴場があり、微妙に泉質が違う。まずは、新湯。番台に座るおかあさんが「熱いから、ちゃんとかけ湯してね」と教えてくれる。寒い風にさらされた体を温めようと、熱い湯が好まれるようだ。湯はほんのり硫黄の香りがする。
続いて、さが旅館に隣接する大湯へ。こちらは、やや白濁し、硫黄の香りも強い。熱い湯は慣れないだろうと、おとうさんがこっそり水を足してくれる。顔なじみではない観光客にも皆やさしく接してくれるのがうれしい。浴室内には湯気が充満し、頭のてっぺんから足の指先まで新鮮な温泉を堪能。寒風吹きすさぶ外に出ても体はぽかぽかして、顔に当たる雪がなんとも気持ちよかった。
さて、お楽しみの夕食だ。青森県は日本有数のアンコウ漁獲高を誇り、風間浦村沖が漁場のひとつ。通常、底びき漁で捕獲するアンコウ。こちらでは「空釣り」と呼び、エサを付けず、はえ縄に付けた針で引っ掛けて釣る独特の漁法や刺し網漁で捕獲する。ほとんどが生きたまま水揚げされるのが特徴だ。加えて「あまり移動しないせいか、肝が大きい」と、村役場の木下弘美さんが教えてくれた。
食膳にずらりとアンコウ料理が並ぶ。下風呂温泉郷では、12月から3月まで「鮟鱇(あんこう)まつり」と称し、9軒の宿と1軒の食堂でフルコースを提供している。
まずはクリーミーな「あん肝」。その分厚さが度肝を抜く。自家製味噌で皮やぞう物まであえた「とも和え」は郷土の一品で、地酒が進む。肝入りの濃厚なポン酢でいただく「刺し身」は極上の鶏ササミのようだ。その他にも「煮こごり」「から揚げ」「アンコウ鍋」が並び、シメの雑炊をいただくと、もうデザートがお腹に入らない。時間をかけてでも訪ねる価値がある。
「毎年、アンコウは何十もさばくけど、そのうち2~3しか揚がらないのがオス。白子は絶品だから、その日に当たったらラッキーだよ」とご主人の佐賀敏一さん。おいしいものには運も必要だが、まずは「産地直行」に限る。
春、アンコウ漁が終わると、夏からイカ漁が始まり、活イカを求めて多くの観光客でにぎわう。下風呂温泉郷は、四季を通じて食い道楽にたまらない温泉だ。
出典:日本経済新聞
