こんにちは、札幌で高気密高断熱な注文住宅を建てました!

高断熱な家に必須な断熱材。
以前、家を計画中だったころに
「札幌でどれくらいの断熱性能が求められるのか」というのを調べてみたことがあるんですが、
調べたところによると(私調べ)、だいたい「高断熱」と言われる工務店では
壁に『グラスウール24k換算で160mm~250mm相当』使っているということがわかりました。
もちろんこれは「札幌(Ⅱ地域)」での量ですので、札幌より温暖な地域であればこんなには必要ないということです。
さてグラスウール250mmというと、壁の厚さが断熱材部分だけで25cmになるということですが、
実際にグラスウールだけで250mmも施工することはあまりなくて、
壁の柱間はグラスウールで充填して、その外側(外張り断熱)を、グラスウールよりも高性能な断熱材で覆うということが多いです。
例えば、柱が一般的な105mmだとするとグラスウールが100mm入り、
外張り断熱は150mm分の断熱材をいれるわけですが、グラスウールの2倍の断熱性能をもつ材料であれば75mmで同等の効果が得られるわけです。
そうすると、実際の壁の厚さは105+75=180mmとなり、70mm分減らせますね。
壁の厚さが薄いと、それだけ居住空間が広がりますので、断熱性能を担保した上で薄いに越したことはありません。
といっても、各社独自にいろんな断熱材を使っていますので、製品名や一般名などこんがらかってしまいます。
あるメーカーは、「外張り断熱でスタイロフォーム2種 45mm入れてます」と書いていて、
他のメーカーでは「XPS(3種) 65mm入れてます!」と書いてたとします。
え、どっちがより高性能なの??と思いません!??
少なくとも私は思いました…
さらにほかのメーカーは「FP板 45mm!」「EPS板 特号 65mm!」
って書いてても、どれがいいのか悪いのかわかりません(笑)
ということで、各製品がどれくらいの性能なのか、一覧にしないと分かりづらかったので、自分のためにもまとめました。
家を建てるメーカーを検討し始めた頃、この表をつくって、いろんなメーカーのHPを見て回りながらフムフムと比較してたわけです。
※数字は「熱伝導率」で、値が小さいほど、性能が高いということになります。
・グラスウール
16k…0.045
24k…0.038
・高性能グラスウール
16k…0.038
24k…0.036
もっとも一般的な断熱材であり、一番の特徴は「安い」こと。「断熱性能あたりの値段」が最も安いので頻用されるということです。
水に濡れると劣化して断熱性能がガタ落ちするので注意が必要ですが、しっかり施工する技術があれば優れた断熱材です。
グラスウールにも密度に応じた種類があり、
本州などでたぶんよく使われるのは高性能グラスウールの「16k」というもの。断熱性能の指標である「熱伝導率」は0.038です。
札幌で多く使われるのが「24k」というもので、熱伝導率0.036。 16kより少し性能が高いということになります。
・ロックウール…0.038
こちらもグラスウールと似た特徴です。岩を原料にしています。熱に強くて燃えにくいという特徴がありますが、水に弱いのはグラスウールと同様です。こちらもグラスウール同様に安い材料です。断熱性能は製品により色々ありますが、平均的にはグラスウールと同じくらいです。
・セルロースファイバー…0.038
紙が原料の断熱材です。自然に優しい感じですね。グラスウールやロックウールと違い吸湿性能が優れています。防音効果も大きいようです。ウェルネストホームが使ってる断熱材ですね。価格はグラスウールと比べると割高になります。断熱性能はグラスウールと同じくらいです。
・ビーズ法ポリスチレンフォーム(EPS)
特号…0.034
1号…0.036
2号…0.037
3号…0.040
4号…0.043
代表的な製品名;スタットボード、SKボード、パフォームガードなど
発泡プラスチック系の断熱材です。
以前は一条工務店の断熱にも使われていました。吸水性がないので水には強いが、熱や火には弱いという特徴があります。特号クラスだとグラスウールなどよりちょっとは断熱性能は高いですが、下記XPSのほうが主流な気がします。
・押出法ポリスチレンフォーム(XPS)
1種…0.040
2種…0.034
3種…0.028
代表的な製品名;スタイロフォーム、 カネライトフォーム、 エスレンフォーム、ミラフォームなど
EPSと全く同じ材料で、ただ製法が違うだけです。XPSの方が、EPSより断熱性は高いです。ここらへんから、グラスウールより「高性能」な部類に入ってきます。「3種」になるとグラスウール24kの1.3倍程度、また製品によっては0.022くらいまでの高機能なものもあります。一方で、ここらへんから価格も高価となってしまいます。EPS・XPSは発泡スチロール系の断熱材の中では安価なものの、それでもグラスウールの数倍~5倍程度の価格となってしまうため、「家全体を高性能断熱材で」というのはコスパ的になかなか難しいところとなります。
・硬質ウレタンフォーム(PUF)
| 2種1号… | 0.023 | |
| 2種2号… | 0.023 | |
| 2種3号… | 0.024 |
代表的な製品名;アキレスボード、FPパネル、アクアフォーム、シェーンボード、ギルフォームなど
XPSよりもさらに高性能です。現在一条工務店で主に採用している断熱材になります。グラスウール24kと比較しても約1.6倍の性能となります。高性能なものだと、0.021というものもあります。
特徴はXPSなどと似ていますが、火に弱いことと、燃えたときに有毒ガスが発生するという注意点があります。
・フェノールフォーム
1種…0.022
代表的な製品名;ネオマフォーム、フェノバボードなど
最も断熱性能が優れた材料のひとつです。高性能なものだと0.019というものもあり、グラスウール24kの1.9倍の性能となります。
ネオマフォームというと高性能断熱材の代名詞のような感じがありますね。
ほかの発泡プラスチック系断熱材と違い、熱や火に強いという性質を持ちます。いい材料なこともあり、高価です。またシロアリに弱いという注意点もあります。
こんな感じで、主な断熱材を列挙してみました。
予算の際限がなければ家全体をネオマフォームでやったらいいんですが、そこは予算との兼ね合いですね。
過剰にやる必要はなく、必要十分な性能を担保できればいいと思います。
我が家は、壁内断熱にセルロースファイバー系断熱材、外付け断熱にネオマフォームを使ってます。
そして、重要なのは断熱材そのものの性能ももちろんですが、なんと言っても施工能力です。
普通のグラスウールであっても「ダメ」ということではなく、しっかり施工すればとても優れた断熱材です。
何より安いですから!
ただ、適当に施工しちゃうとスキマだらけになるわ、水が入って断熱性能が皆無になるわで、取り扱いに注意と技術が必要。
気密断熱に実績がある工務店であればそこらへんのノウハウがあるわけです。
家の断熱って、料理と同じだと思います。
(いきなりどうした)
せっかくのA5ランクの黒毛和牛があっても、うまく調理できないとその力をちゃんと引き出すことはできません。宝の持ち腐れです。
いいレストラン(工務店)と、腕のいいシェフ(大工)を見つけることも同じくらい重要ですね。
…以上、最後までお読みいただきありがとうございました(笑)



