Standardのスタッフは、

ライターがカメラマンを兼ねることは

珍しくありません。

 

試合会場で試合を見ながら、撮影も行う。

一人二役をこなします。

 

そして、

ライターの中で、経験を重ねるうちに、

撮影が猛烈に上手くなる人がいます。

一方で全然進歩しない人もいます。

その差は何でしょうか?

 

やはり頭を使っているか、使っていないか。

その差が大きいのです。

あるいは、心遣いがちゃんとできているかと

言い換えることができます。

 

 

上手くなる人に共通しているのは、

ただ撮影するのではなく、もっと伝わる写真を撮りたいという

気持ちになり、そして、どんな写真を撮れば、喜んでもらえるか

ということを考えるようになることです。

そういう人はどんどん上達していきます。

最初は不安そうだったのに、

自信を持って撮影するようになります。

(自信のない人は、いつまでたっても、カメラマン任せです)

 

それはライターの書く文章にも同じことが言えます。

どうやれば、もっと喜んでもらえるのか、

試合の臨場感が伝わるのか。

その部分を考え、周囲の人にアドバイスを求めるようになる。

そうすることで文章も途端に輝きだします。

(新人のライターの原稿を見ていて、それを実感します)

 

スポーツにおいても、僕は同じことが言えると思います。

「頭を使うこと」で正しい努力ができるようになり、

そして、それは技術向上につながっていくと思うのです。

 

(副編集長 菊地健二)