ピアノを送っていただいた方様へ | 粘着されまくり

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粘着されているので、基本放置です。

 今まで各種震災支援活動などに携わってきて本当に良かったと思う出来事が多くあり、いくつか以前ご紹介しましたが、今回はピアノの件に関しブログを借りて報告させて頂きたいと思います。

 ブログで紹介することがふさわしいかどうか悩みましたが、是非皆様にもご紹介させていただきたく載せさせていただいた次第でございます。


平成23年8月8日
ピアノを送っていただいた方様へ

 岩手県宮古市○○に住んでいる○○です。この度は、ピアノを送っていただき感謝しております。

 3月11日の地震、そして津波、私はその日の夜に帰ることができました。家のあった場所を見て、唖然とし、この世の地獄を見ているかのようでした。家は流され無くしたものはいっぱいありましたが、子供達、そして家族全員無地だったことは、生きていく力になりました。体育館で避難生活を始めたばかりは、子供にも我慢ばかりをさせ、2年間習ったピアノ教室ももう通わせる事はできないと伝えていました。津波のあった翌日がピアノ発表会。1年間の練習の成果を見てあげる事ができず残念に思っていたら、1ヶ月過ぎてから発表会ができることになったことをピアノの先生から聞き、参加することにしました。発表会までの間は、体育館での生活をしていたので、学校にあるピアノで練習をしていました。そのおかげで、発表会では間違える事なく、堂々としている姿を見ることができました。あの日から4ヶ月過ぎました。・・・

 ピアノはありませんが、月に2回ぐらいのピアノ教室に通っていました。そんな矢先、ピアノがいただけることを聞き飛び上がるほど嬉しかったです。○○さんにわざわざ家までピアノを運んでいただき、その日から練習することができるようになりました。顔も名前も知らない私ども(子供)に、とても素敵なピアノを送っていただいて、心から感謝、感激しております。

 子供は、まだまだスラスラとピアノを弾く事はできませんが、少しでもピアノを通して音楽に触れている生活をさせてあげたいと思っております。

 支援をしていただいた方に感謝の気持ちをもち続けながら、一歩一歩進んで参る所存です。本当にありがとうございました。
 暑さ厳しい折、お体にはくれぐれもご慈愛くださいませ。


こどもが書いた絵