雑種の女の子で、優しい顔をしていて、犬に近付いてはじゃれることをしていましたが、人間が触ろうとすると逃げてしまうような子でした。
おそらく、誰かが捨てたのだろう…
そう思いました。
しかし、その場で私がしてあげられることがなく、無力のまま泣きながら自宅に帰ったところ、父母に心配され、一緒にご飯をあげにいこうという話になりました。
散歩で会った場所よりもう少し遠い場所にいましたが、無事に会うことが出来、ドッグフードとお水をあげることができました。
お腹が減っていたようで、たくさん食べてくれたため、一先ず安心しました。
ちゃんとご飯は食べているのか、どこで寝ているのか、病気にかかっていないか…等心配が尽きません。
また、もし捕獲することができればしばらくうちで預かろうと思いました。
とにもかくにも翌日から、朝早起きして、愛犬の散歩がてらご飯をあげに行こうと決意。
翌朝、5時20分ごろ行くと、ある場所にその子が伏せをしていました。
まるで、誰かを待っているような感じで。
近寄るとこちらの様子に気付き、愛犬にじゃれてきます。用意したドッグフードとお水をあげ、昨日同様たくさん食べてくれる様子を見て安心。
すると道路の脇から犬連れのおじさんが歩いてきます。
その様子に気付き、今度はそちらのおじさんめがけて走っていきます。
おじさんもご飯をあげていたので、この子の事情を知っているのだろうと思い、尋ねてみました。
するとおじさんの口からは、「2ヶ月前ぐらいからいてね。最初はすごく痩せ細っていたけど、最近は通って行く人たちがご飯をあげるから少しずつ元通りになってきたんだよ。何も悪いことしないのにね。お利口さんだし、賢いのに、ひどいね。保健所の人達も心配していて、まずは人馴れしてからじゃないと捕まえられないから、餌付けして慣れさせてくださいとドッグフードをもらったので、毎朝ご飯をあげにきているんだ。」との言葉が。
2ヶ月前というと、2月…
寒空の下で待っていたかと思うと胸がしめつけられました。
そうこうしているうちにおじさんは、私達の帰る方向とは別に歩き始めました。
それに慣れたようにその子もついて歩いて行きます。
こうやって暖かく大切にしてくださる方もいれば、反対に安易に捨ててしまう人。
同じ人間なのに何でこんなに違うんだろうと絶望を感じました。
また、行き交う人の中には動物が嫌いな人もいるため、「しっしっ!」と嫌そうにする人もいました。そのため、早急に人馴れして捕まえたいと思い、毎朝ご飯をあげにいくようになりました。
そんな日が続き、ゴールデンウィークになりました。
そして、ゴールデンウィークが終わり数日後、いつもの場所に行くといつもいるはずの子がいなくなりました。
どこに行ったのだろうとすごく不安になり、辺りを見て歩きましたがいません。
翌日大雨が降りましたが、様子を見に行きました。しかし、いつもの場所にはいませんでした。
その日、たまたまいつものおじさんに会うことができ、何故いないのか尋ねると「昨日保健所の人から電話があってね。ゴールデンウィーク中に警察に何十件と苦情の電話が入り、保健所が総動員で捕獲したみたい。」との返答。
無事に捕獲出来たのか、怪我などせず無事に生きているのか、心配で心配でお昼頃、保健所に電話で確認しました。
すると、「その捕獲した子は亡くなりました。」と驚きの言葉が。
何で?無事に捕獲してくれたんじゃないの?
どういう経緯でそうなったの?
この間まで元気に走り回っていたのに、亡くなったなんて信じられませんでした。
保健所曰く、人間不信となっていたため近づくと逃げてしまうがご飯を手から食べるようにまで成長していた。
お肉の中に睡眠薬を仕込み、眠ったところを捕獲したが逃げられてしまい川に落ちて溺れて亡くなってしまった。
蘇生して1日様子を見たが、戻らずに
死んでしまった。
との内容でした。
もう少しちゃんと捕獲してくれていたら…と思ってしまいましたが、この2ヶ月間みんなに可愛がってもらっていたのにこんな最期なんて悔しすぎます。
でも、一番は人間不信に陥れた元飼い主が許せません。
保健所の話によると、毎日お昼に様子を見に来ており、捕獲出来るよう色々手を打って、いつも散歩しているおじさんと協力していた。また、飼いたいという方が何十人といたこと。捨てられていた期間が長かったことから、鳥などを捕獲して食べたりするなど野生化していたこと。
初めて知ることばかりでした。
もっと早く知っていれば、もっと人間は怖くないよって教えてあげれば…
後悔してもしきれないです。
でも、そんな中で心配してご飯をくれる人がたくさんいて、可愛がってくれる人もたくさんいて、飼いたいと希望してくださる方がたくさんいて幸せだったかもしれません。
短い期間だったけど、愛情を感じてもらえてたかなぁ。
天国に行ってしまったけど、次に生まれ変わって来るときは絶対に絶対に幸せになってね。
ずっと忘れないからね。1人じゃないからね。
亡くなって1週間ほど経ちましたが、毎朝その子のいた場所に手を合わせにいっています。大好きだよと言いながら。
そして、この子のためにも愛犬のためにも全国の動物達のためにも、私は動物愛護活動を頑張っていきたいと思います。
このブログを読んでくださった方、どうか動物にはこころや感情があることを忘れないでください。
動物は人間から受けたものを長い間記憶しています。それは良いことも悪いこともそうです。
大きくなったから、年をとったから、引越しするから、いらなくなったから、世話するのがめんどくさくなったから
このような理由で
安易に大切な命を捨てないでください。
人間も動物も命の重みに違いはない。
どうかこのことを必ず覚えておいて
ください。