宇宙好きの皆さん、おはようございます!

デジタル化推進アカデミーの岩田敏彰です。

 

2025年11月に札幌市で開催された第69回宇宙科学技術連合講演会のセッションの紹介をしています。

 

火星衛星探査計画(MMX)の概要、科学目的、システムの組立や電気・熱真空試験、運用計画・訓練、MMXにおける探査機システムの開発状況、ミッション機器開発状況、地上システムの開発状況、観測機器OROCHの実証について8件の発表がありました。

 

・JAXAは、2026年度打上げ予定の火星衛星探査計画(MMX)の概要を報告しました。フォボスからの試料回収により火星圏の進化解明を目指しており、現在は探査機システムの総合試験など開発終盤の状況にあります。

 

・北大、JAXAなどが、火星衛星探査計画(MMX)の科学目的の全体像を提示しました。Phobosの試料分析や近接観測等を通じ、衛星の起源(捕獲説対巨大衝突説)の解明や、火星圏の環境進化の制約を目指すと述べています。

 

・JAXAと三菱電機などが、火星衛星探査計画(MMX)の探査機開発において、システムの組立や電気・熱真空試験を実施しました。試験の結果、機体の機能・性能が要求を満たし、飛行モデルとしての品質を備えていることを確認しました。

 

・JAMSS、JAXAなどは、火星衛星探査計画(MMX)の2026年打上げに向け、運用計画立案手順の設計結果と、2025年度より本格化した3種の運用訓練(RIO、LSS、計画立案)の実施状況を報告しました。

 

・三菱電機とJAXAは、2026年度打上げ予定の火星衛星探査計画(MMX)における探査機システムの開発状況を報告しました。3モジュール構成の機体を用い、現在はシステム試験の最終ステージである機械系試験や熱真空試験、ソフトウェア検証を進行中です。

・JAXAを中心とするMMXミッション機器開発チームは、火星衛星探査機に搭載する13種類のミッション機器の開発と試験状況を報告しました。2024年内に各機器を機体へ統合し、現在は機能や性能を検証する総合試験を推進中です。

 

・JAXAとSEDが、火星衛星探査計画(MMX)の地上システムの開発状況を報告しています。2025年5月に設計を完了し、現在は追跡・運用・訓練の各サブシステムの整備や、運用に向けた総合試験を段階的に進めています。

 

・東北大など火星衛星起源科学戦略チームは、MMXによるリモートセンシング観測を統合し火星衛星の起源解明を目指しています。地上実験では、観測機器OROCHIが暗い天体を正確に測定できることを実証しました。

 

前回(第68回)の概要はこちらからたどれます。