電車でかずの学校まで面談に行った。電車の中で読むのに適当な本はないかと見回すと、だいぶ前に買った山本周五郎の時代小説が目に止まり、まあこれでいいかとカバンに入れて家を出た。
いやー電車の中で読むもんじゃない。人への義理を通し真っ直ぐに生きるヒロイン、しかし、運命は残酷で、ちょっとしたボタンの掛け違い、タイミングで、これでもかこれでもかと辛い目にあう。それでも助けてくれる人がいたり、自分が辛いのに人を助けたり、、、不意に「うう」と嗚咽が漏れ出て、咳き込んで誤魔化す。
学校についてからも読むのをやめられず、面談室で先生を待つ間も、読み続けるハメに笑
最後には必ず救いがあるのが山本周五郎で、読み終わった後はなんとも言えない清涼感に包まれる。
そうだった、この人の小説。
帰りはまさに小説の佳境で最寄駅についてしまい夕食は上の空で用意して再び小説に没頭。読み終わった後も、しばらく本の中の人々に思いを馳せぼーっとしてしまう、、、。
この、吸引力はなんだろう。ぐいぐい読ませる展開と、生き生きとした登場人物たちの描写に、まるっきり自分とは違う人間なのにどっぷりと感情移入してしまう。
泣いたり怒ったりしながら読んで、最後はスカッとさせてくれる。山本周五郎ってやっぱりすごい。これを読まずに半年くらいほったらかしにしていたなんてバカバカ。
