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うめこの独り言

徒然なるままに

死に場所を求めて彷徨う休日。

この町が大好きだけど、夫婦共に勤務先ぐ遠く、いつまでも市営住宅にいるわけにもいかないので家を探している。

子供たちに残すことなど考えていない。

自分たちが死ぬまで雨風をしのげればそれでいい。

子供が幼くお金がかからない時期に「物より思い出」をモットーに遊び歩いて貯金皆無。

これじゃやばいと思った時には教育費などかかるかかる。

全くためれませーん。

そんなわけで新築なんて無理無理。

手間暇加えず現況渡しでいいから、なんかやっすいの。

そう思って探していたら、お値段が手頃な廃墟発見。

早速現地へ見学に。

見た目以上に廃墟。

鉄筋コンクリートの築50年。

とりあえず住めるけど、間違いなく取り壊し費用で子供たちに負担をかける。

張り切るDIYの申し子のような夫を尻目にアンニュイになる私。

廃墟に住むのか。

そうか、そうなのか。

話を進める為に訪れた不動産屋さん。

廃墟購入に意欲をみせる夫の横でどんよりする私に社長さんが言った。

「楽器やるんだよね?騒ぎ放題の物件あるんだけど、みにいく?」。

社長さん、夫には話していた模様。

とぼける夫。

「今すぐ行きましょう。さあ、行きましょう」。



あれから一カ月、今日、廃墟を買おうとするくらい目の付け所がどうかしてる息子と娘のチョイスを案じた両家の親と共に騒ぎ放題の家を見学へ行ってきた。

築29年ながらも、大工さんがこだわって建てて、大事に大事に住んできたと思われる家を両親も義母も気に入り、住宅ローンの審査さえ通れば買おうと思う。

クロスなどの経年劣化はあるものの、とにかく丈夫。

売主さんが土地建物評価額ほぼそのままの金額を提示してくれた。

欲がない。

亡きお父さんの相続の手続きをしながら、私たちが困らないように境界線などもきっちりさせてくれつつ、週末は親族総出でお片付け。

内覧に行ったらバッタリ会ってしまい、いろいろお話をした。

ここで一人で暮らしていたお父さん(享年90)の思い出話をきいたり。

「まさか申し込みしてくれたのがこんな若い人たちだと思わなかった」と言いながら、家も環境もとっても気に入った私たちをお気に召してくれたようで、初めて内覧にきた時に一目惚れした木彫りの熊をもらえることになった。

「週末は片付けてるからおいでー。全部捨てるだけだから欲しいものあったら置いてくよ」と、座敷用のテーブルとかダイニングテーブルとか、まじですか?

売主買主はすっかり親しくなってお互い「売る」「買う」って、すっかりその気だが、審査通らなかったらどうするんだろう?

とりあえず泣くわ。