書物百珍

書物百珍

本についてあれこれ

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読書開始 2015年07月25日 終了 2015年07月25日

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書名:世界から猫が消えたなら
作者:川村元気
収録:小学館 小学館文庫 
初版:2014年09月23日
ジャンル:小説 
購入:職場の本棚

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「何かを得るためには、何かを失わなければならない」や「等価交換」、多くの寓話や文学の対象となってきたフレーズだ。
軽く風の様に流れる文体に、少し重め目のテーマを乗せる。非常に読み物としては優れているのかもしれない。
何か大切な物を失った時そんなときに読むにはぴったりなのかもしれない。
ただし、フーカフーカという擬音語は気持ち悪すぎる。猫は絶対にこんな感じではないとはっきり断言出来る。この表現なからましかば、素晴らしい作品だったのにという読後感が強すぎて悲しい。

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2013年本屋大賞ノミネート作であったみたい
この年は『海賊と呼ばれた男』の年かぁ



川村 元気(かわむら げんき 1979年-)


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読書開始 2015年01月24日 終了 2015年01月24日

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書名:万能鑑定士Qの事件簿 Ⅰ
作者:松岡圭祐
収録:角川書店 角川文庫 ま 26-310 
初版:2010年04月25日
ジャンル:小説 推理小説
購入:Book off

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なんとなく敬遠していた作家の本である。なぜ敬遠していたか問われると明確な答えはない。
千里眼シリーズで有名な事は知っていたが、手には取らなかった。
まだ読んでいないが、 神保町駅のホームで『探偵の探偵』のADを見たあと、たまたま立ち寄ったBook Offの100円コーナでこの本を見つけた。
結論としては買ってみて、読んでみて良かった。
今更この本のどこが良かったとか、『凛田莉子』が可愛いとかかいてもしょうがないと思う。解説にあった様に人は博覧強記の探偵に憧れる。
とりあえず、Ⅱ巻が気になるとだけ、書いておきます。本当に気になります。分冊しないで欲しいぐらいに。

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1997年10月にデビュー作『催眠』を発表。

松岡 圭祐(まつおか けいすけ、1968年12月03日 - )
松岡圭介 Official Site


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読書開始 2015年01月15日 終了 2015年01月15日

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書名:解剖男
作者:遠藤秀紀
収録:講談社 講談社現代新書 
初版:2006年02月20日
ジャンル:学術書 解剖学 遺体科学
購入:Book off

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とりあえず面白い。自分の全く知らない事についてこんなにも読みやすく書けるってすごい。
特に『硬い遺体』と『軟らかい遺体』の比較から一般人の遺体や解剖に関するイメージを覆してくれる。『消えた解剖学』の項は日本におけるこの分野について強く憂いているが、いままでの人生でこの事について考えた事もなかった。むしろある人の方が少数であろう。多くの人がこの本を読んで少しでもこの事について考え事があれば作者にとって僥倖であろう。
この本を読んで思い出したのが、以前何かで読んだ自分で猫の遺体を埋めて骨格標本を作る話、読んだときはなんだか不気味な気持ちにさせられたが、この本を読んだ後は自分でもほんの少しだけど作ってみたい気持ちになった。
東急ハンズで透明骨格標本でも買おうかな。

遠藤 秀紀(えんどう ひでき、1965年01月07日 - )
公式ホームページ
最も有名な業績は
Endo, H., D. Yamagiwa, Y. Hayashi, H. Koie, Y. Yamaya and J. Kimura. 1999.
Role of the giant panda's 'pseudo-thumb'.
Nature 397(6717): 309-310.

ジャイアントパンダの副手根骨の発見


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読書開始 2015年01月10日 終了 2015年01月10日

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書名:謎のオンナV
作者:松井雪子
収録:角川書店 
初版:1993年05月13日
ジャンル:漫画 
購入:book off

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『絶望ハンバーグ工場』『マヨネーズ姫』の方が松井雪子の作品ではおすすめかも。
バブル崩壊後の出版ではあるが、バブル経済の残り香的な雰囲気が見られる。結婚、お金、不倫、愛人等キーワードはちりばめられているが、表題作の『謎のオンナV』も含めて全体的に軽い。今の若い人が読んでも良さが1つも感じられない可能性あり。


松井 雪子(まつい ゆきこ、1967年01月07日 - )
今では芥川賞候補に成りながら受賞を逃した人のイメージが強いか。
デビュー作は『スピカにおまかせ(角川書店)』
何故か将来の夢は体操の選手らしい。
公式ブログ しあわせぷーどるず


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読書開始 2015年01月13日 終了 2015年01月13日

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書名:トーキョー・ポートフォリオ TOKYO PORTFOLIO
作者:小林基行
収録:新潮社 フォトミュゼ 
初版:1995年10月30日
ジャンル:写真集  
購入:神保町のどこか

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最初に小林基行の写真集を見たのはバンコクのカオサン通りの安宿だったと思う。2000年ごろのことだ。前にいた日本人が忘れて行ったのかおいて行ったの『ASIAN JAPANESE』だったと思う。アジアで放浪する日本人の写真を撮る、それだけのコンセプトであったが、今までこんな写真集を誰も出してなかったのかといった驚きと何かを完成させて1つの仕事にするとこんなに素晴らしいのかといった感動があった反面、やられたねといった思いが頭をよぎった。これなら自分でも出来たのではないかといった正直な感想だった。コロンブスの卵である。日本に帰って『ASIAN JAPANESE2』も探して買ってしまった。あれから10年いろいろな分野で活躍されてるのは何となく知っていたが久しぶりに『小林基行』の名前を見て買ってしまった。
東京にいるモデルたちの白黒写真が淡々と並べられている。最初に『ASIAN JAPANESE』を見たときほどの感動はなかったが、素直にカッコいいなと思ってしまった。やはり一時代を作った写真家は凄いなと。使い古された表現を使うと作られたリアルにリアリティをしっかりと持たせてる。もちろん被写体はモデルであるからプロである事を差し引いてカッコいい写真だった。


小林基行(幹幸)(こばやし もとゆき 、1963年10月15日 - )
PENTAX 645D Professional Eyes 第1回 小林幹幸

巻末のプロフィールを引用

1963年、東京生まれ
海外を放浪後、1989年、小林基行写真室を設立
1992年、六本木の住人達、モデル、湾岸戦争帰還兵などを
撮影したファッション・ドキュメント”ROPPONGI DAYS 1991”
で第4回パルコ・期待される写真家展に選出される
以降、ファッション紙から週刊誌グラビアまでさまざまな舞台で、
ファッション・ドキュメント・ポートレートをミックスした
パワフルな作風で活躍する

引用 終わり

小林基行と幹幸は同一人物
2011年『AKBがいっぱい』を撮影
ライフワークは『スクールガール』

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