南半球よりこんにちは〜
※柔らかいタイプのチューブホルダー。ベビーのサイズに合わせてベッドサイドに見本が常備してあるので、同じ長さに切って揃えて事前準備しておきます。
あっという間に、オーストラリアで小児科看護師を始めて9ヶ月が経とうとしています。
今日は気管切開のチューブ交換のアセスメントに合格したので、それについて書こうと思います。
気管切開とは頸部の気管軟骨を切開することで、その切開部にチューブを挿入して気道確保することです。
日本で看護師をしていたときはENT(耳鼻科)もありの混合病棟にいたので気切患者さんのケアはもともと好きでしたが、小児科はオーストラリアで初経験。ましてやベビーの気切チューブ交換は見たこともありませんでした。
今回はShiley Neo を使いましたが、ここにはないカフなしタイプでした。
アセスメントの項目はたくさんあるので省きますが、大まかな流れはこちら。
1.物品準備、打ち合わせ
今回はベビーのママと2人でチューブ交換をするので、2人で時間と物品の確認、交換時は誰が何をするか？確認しておきました。
2. チューブホルダーを外す
時間になったらベビーのアセスメントをして、必要なら吸引します。準備が整ったら、ママがチューブをしっかり持っている間、わたしが首周りのホルダーを外しました。役割分担が大事です。
3. チューブ交換
“3、2、1”とカウントして、ママが気切チューブを抜き、わたしが新しいチューブを挿入。(内筒があるならば内筒を挿入直後に抜くので、片手で挿入、もう片方の手ですぐ内筒を抜く。)
ベビーの気切孔は小さいので、閉鎖予防のため、スピード勝負です。
日本で大人の気切チューブ交換していたときは、スピードは気にしたことなかったです。
※日本の小児科で働いたことはないので、気切チューブ交換、日本は方法違うよ！って方がいたら是非教えてください。
4.スキンケア、ホルダー装着
ひとりは気切チューブをしっかり持ち、その間にひとりは首の周りのスキンケアをします。
コットンを濡らしたもので首周りを綺麗にして、ティッシュで乾かし(これはママの希望)、事前に切っておいたMepilexを首周りに貼付。
そしたらチューブのホルダーを巻いてチューブを固定。巻いた後に指一本入るくらいのきつさで巻きます。
5.吸引
アセスメントをして、必要なら吸引して、おわり。
トラッキー(と呼びます)のベビーたちはベッドサイドにスペアの気切チューブとその名前やサイズ、吸引の深さまで記載してあります。
今回は、5cm。
吸引チューブに5cmの目盛りがありますが、ベッドサイドにチューブの長さをチェックするためのテープも貼ってあります。
これは吸引チューブの記載ミスが万が一あったら困るから、という理由でダブルチェックの意味でうちの病棟でやっているようです。
6.記録
チューブのサイズ、アシストした人の名前、呼吸アセスメント、チューブが閉塞していたかどうか、吸引の有無などなど。
チューブ交換がおわり、口頭アセスメントで聞かれた質問は
・用意するもの
・気切による合併症は？
・小児科の気切ベビーの吸引頻度
(1歳以下ならば、閉塞防止のため最長でも4時間おきに吸引します。なにせ、気切孔が小さい。)
・記録内容
・緊急バッグの中身
・緊急時対応
ほかにもありましたが覚えているのはこれだけです。
これで、アセスメントに合格！
Line of sight のベビー(1対1で見なければいけない患者)がいると、夜勤のときにアセスメントに合格した人が必ず1人は部屋に残らないといけない決まりがあるのです。
これで、部屋持ちの割振りも変わります。
だいぶ夜勤がやりやすくなるので、嬉しいです。
“One to one observation” means one competent observer to one patient within line of sight, in close proximity with no physical barriers in the same room/area. ... C. “Line of sight observation” meansone competent observer in direct line of sight with one or more patients
(グーグル先生)
当面の目標だったCVAD,トラッキーチェンジアセスメントが終わりました。次はなにをしようかな？
Fumi
ロンくんの誕生日に日本からバースデーカードが届きました。結婚祝いでもらったカードも並んでいますが、ボタンを押すと桃太郎などの曲が流れます！ロンくん、気に入りすぎて何度も流して聞いています。桃太郎の童謡も教えてあげる流れに。金太郎ってどんな話だったかな。。。