南半球よりこんにちは爆笑





小児科看護師としてシドニーの病院で働き出して、あっという間に半年が経ってしまいました。半年経つと、人や環境に慣れて働きやすくなってきました。もはや新人ではないので、いつのまにか新人さんたちの教育やフォローに回る側になってしまいました。

逆の立場になって初めてわかる、シニアが新人と組んで働く12時間シフトの大変さ。
自分もよくサポートしてもらったので、働きやすいパートナーになれるよう、日々精進中です。
。。。。が、忙しい日は、死ぬほど大変です。笑い泣き






最近ふたつアセスメントに合格したので、自分のための覚え書き。日本語があやしいですが、興味のある人だけどうぞ。


NCA & PCA
(Nurse Controlled Analgesia & Patient Controlled Analgesia ) 

モルフィンやフェンタニルなどの麻薬持続投与をしている人、うちの病棟ではとくに胸腔ドレーンを入れている人に多いのですが、アセスメント合格しないと申し送りを受けてはいけないルールがあります。

アセスメントは、実技はシリンジ交換です。
麻薬類だけはまだ電子カルテではなく手書きの記録なので、ドクターの(読めない)指示を読み、金庫?から麻薬を出して2人でダブルチェックして薬を作成し、患者さんのベッドサイドで患者確認し、シリンジポンプの鍵を開け、シリンジ交換し、もう一度ダブルチェック。

※このときポンプにコードがありますが、入力するとき家族に聞かれない、見られないようにします。麻薬類は、盗まれると大変なことになるので厳重注意です。日本では考えられないほど、ドラッグ中毒が蔓延しているからです。




知識面はいろいろ聞かれましたが、覚えているのは以下です。

• ペインアセスメントの方法は?
→ペインスコアを活用、Obs(とくにHR、RR)、両親の意見など。年齢が上の子であれば、直接聞きます。

•麻薬副作用で気をつけるのは?
→1番気をつけるのはReapiratory distress. よくあるのはConstipationですね。

•Pain team との連携の方法、タイミングは?
→Bolus(プッシュ)を過剰に使っていればバックグラウンドを増やす、逆に全く使っていなければバックグラウンドを減らせるか、Pain teamに相談します。

•PCA,過度に使用されていたら何を疑う?
→親や本人がプッシュしすぎているかも?使用法の教育が必要。

•Oversadated (過鎮静?)、Overdoseのときの症状は?薬は何を使う?
 →Naloxone (オピオイド拮抗薬)





CVAD(Central Venous Access Device)


Midline, PICC, Cuffed tunneled CVC, Uncuffed tunneled CVC の4つがうちの病棟ではよく見る中心静脈カテーテルかと思います。PORTもありますが、まだわたしは刺してアクセスはできません。(それはまた別のアセスメントになります。)


•カテーテルの先端はどこに?
→Superior Vena Cava(上大静脈)

他にもClosed system, infectionを避けるための方法など質問されましたが、これが1番大事な質問。基本的にCVADは実技がメインです。オンラインコースを受け、デモンストレーションを受け、自分で練習して、本番は模擬の人形を使ってアセスメントです。
全ての行動を口頭で説明し、理由も聞かれるのでその都度答えます。


①CVADへアクセス
②CVADから採血
③CVADヘパロック
この3つの実技です。


①CVADへアクセス

物品準備してから、手洗いやhandrub、ゴーグル🥽、マスク、ガウンなど、完全防備でおこないます。(採血もするので。)
清潔分野を作り、IV fluid, 新しいNAT, ラインを全て準備して、primeしておきます。

1. アクセスするライン先端(これがNATといい、逆流防止になっています。)をアルコール綿で15秒ワイプ、15秒乾かす。
左手でアル綿とNATを持って、右手でアル綿を持って拭きます。

2. 10mlシリンジを取り、逆血させ5ml、とって捨てます。

3. ロックして、古いNATを捨て、新しいNATに交換。

4. 生食10ml、少量ずつプレッシャーをかけてフラッシュ。ポジティブプレッシャーをかけながらロックします。

5. IVラインと接続して全てロック解除しポンプで点滴開始。(点滴は全てポンプ投与です。)





②CVADから採血

※採血はPORTやCVCからはできますが、PICCやMidlineなど上腕にあるものはできません。


1. 点滴投与中なら輸液をストップし、ロックすべきところをロック。採血するコネクターをアルコール綿で15秒拭き、15秒乾かします。

2. 10mlシリンジで5ml採血し、捨てます。
(最初の5mlはfluidと混ざっていて正確ではないので)

3. 必要な採血量、10mlシリンジで採血します。


4. 生食10mlで少量ずつプレッシャーをかけながらフラッシュ。

5. アンロックし、ポンプで輸液再開。



③CVADへヘパロック

50U in 50000のヘパリン(ヘパリン含有量が少ない、ヘパロック用のヘパリン)を使います。
必要量はCVADの種類によって違うのでダブルチェックして用意しておく。(Cuffed Tunneled CVCなら3ml、など。)

1. 輸液をストップ、ロックすべきところをロックして、NATから先のルートの接続を外します。

2. 生食10mlを少量ずつプレッシャーをかけてフラッシュ。

3. ヘパリンはプレッシャーをかけずに、ゆっくりすーっとフラッシュし、最後に陽圧ロック。





こんなものかな?

日本語があまりわからず、困りました。笑
そういえば、中心静脈からの採血やヘパロックは日本でやったことなかったです。
もしなにか間違っていたり、抜けていたらぜひ教えてください。
これから何度も実技をして慣れていかないとなーと思います。



Fumi




アセスメントに合格!すると、教育担当(Educator)2人が結婚祝いのカードとプレゼントをくれました〜。とってもLovelyな人達に囲まれて働いています。幸せです〜
えーん  
そしてついに、3週間の休暇が始まりました!