シンパチです。

高齢になると、いろんな機能が弱くなったり、働かなくなったりします。

歩けなくなる、記憶が曖昧になるなど、いろんな障害が人により様々な退化が考えられます。

しかし、現在医学が凄まじく進んだために、かなりまで長寿することも可能です。

しかし、動けない、意識もない状態で生きているといえるのかという問題もあります。

例えば、認知症が進むと、食べ物、飲み物が、喉を通ることが出来なくなるという症状が起こります。

しかし、口から飲み込まないとしても、直接胃に食事を送る胃ろう、栄養を点滴で送るということも医学的には可能です。

人間、実は食べられなくなると約1週間くらいで亡くなるというのが通常です。

しかし、胃ろうや点滴を使うと、10年以上生き続けられるということも考えられます。

食べられない、動けない、意識もない状態で、10年以上生きているということが、本人にとっても、家族にとってもよいことなのかという考えが生まれます。

食べられないとなると、1週間で亡くなるというのが、本来の姿です。

ということで、食べられなくなったら、食事も水分も与えずにそのままの状態で見守るという流れにすることを看取りと呼んでいます。

もちろん、ほっておくわけではなく、胆がつまらないように対応したり、寝たきりで床ずれを起こさないように体腔を定期的に変えてあげたり、下の世話もしてあげたりという本人が苦しまない対応は行わなければなりません。

しかし、自然な形で見送るというのも、大事なことですので、この”看取り”という対応を行う施設も増えています。