シンパチです。

高齢者施設での話です。

高齢者施設では、基本スタッフが高齢者のためにサポートしてくれます。

そのために、わざわざ自分から自発的にやらなくてもよいし、考えなくてもよくなってきます。

一番の楽しみは、食べることになりますが、自分で作ることも、片付けることも、献立を考える必要もありません。

お風呂にしても、自分で洗いたくなければ、スタッフが洗ってくれます。

そして、何も考えずに、湯舟につかることができます。

一方、一人暮らしの高齢者を考えてみましょう。

まず、自分から起きる必要があります。

そして、自分で歯を磨き、顔も洗うでしょう。

曜日を確認して、必要であれば、ゴミを出しにいきます。

料理の準備をして、自分で食べて、かたずけも行います。

必要なものを買うために出かけたり、掃除をしたり、楽しみのテレビをチャンネルを合わせてみたりもするでしょう。

そして、お風呂を沸かして自分で入り、お風呂掃除もする必要があるでしょう。

そして、眠くなったら布団に入ります。

つまり、自宅にいる高齢者は、自分で考え、何をしないといけないかを考え、行動しなければ、生活出来ません。

それが施設にいると何も考えなくても、出来るわけです。

しかし、何も考えない、何もしないということが、認知を進めますし、身体の機能を落としていってしまいます。

もちろん、一人暮らしが安全とはいえません、いきなり転倒することもあれば、病気にかかる可能性だってあります。

考えないと行動にも移せませんから、考えることが高齢者にとっては一番大事なことだと思います。

考えるためには、楽しみを持つこと、楽しむために、考えるということが大切だと思います。