シンパチです。

私がプログラミングの現場で働いていたころのパソコンは、ネットワークなどには繋がっておらず、スタンドアローンで作業するのが通常でした。

そして、自分が書いたプログラムコードを同じプロジェクトで共有するには、フロッピー・ディスクにコピーして渡し、受け取るというのが通常でした。

そんな感じでの作成ですから、リリースするにあたっては、ほぼ絶対不具合を出すわけにはいかないというのが常識でした。

というのも、そのアプリに不具合が見つかったとしても、それを修正する方法がないわけです。

不具合を含んだまま不具合対応出来るのであれば、ホームページで告知したり、ユーザサポートで対応したりという方法しかありませんでした。

しかし、致命的な不具合でアプリが立ち上がらない、データがクラッシュするなどの場合は、修正版を無料で交換などの高いハードルでしたので、不具合を出すことに対しては特に気を使っていました。

そのため、デバッガと呼ばれる不具合を探す品質管理の仕事も充実させる必要がありました。

特にビジネスアプリですと、こういった処理はしないでくださいと書いておけば、普通はしないものです。

しかし、ゲームアプリとなると”しないでください”と書くと、してしまう人が大多数になるので、結局、無料交換などが通常になってしまいます。

そう考えると今のインターネットに接続出来て、不具合があるとプログラムにパッチをあてて修正できるというのは、天国のような世界だと思います。

便利になるのはもちろん良いことですが、それだけ危機感を持たずに仕事をするというのも、ちょっと考え物ですね。