シンパチです。

私の母は、若いころからずっとオシャレにしていました。

そのため、外に出かけなくても、毎日小奇麗にしていました。

祖母が美人だったこともあり、自分も美人だと思うようにしていたのだと思います。

でも、その思い込みが大事で、いつも綺麗にいることを心がけていました。

それが、84歳くらいになるまで続いていたわけです。

ところが、85歳になる直前に、マンションから施設に移ることになりました。

そうなってくると、まずお買い物にも行く機会すらなくなります。

会う人といえば、同じ施設の人やスタッフの人たち。

外出姿ではなく、家にいる格好出会う人ばかりです。

そういったこともあり、洋服には無頓着になり、お化粧も全くしなくなりました。

去年、甥っ子の結婚式がありました。

母にとっては孫にあたります。

本来であれば、お嫁さんよりも目立ちたがるような人でしたが、相変わらず無頓着でした。

なんとか楽そうだけどちょっとオシャレな服装、そして、お化粧も久しぶりにカミさんがしてあげました。

ところが、結婚式当日、弟の嫁さんのお母さんが小奇麗にしてその上着物を着ていたのです。

それにはちょっとショックだったようです。

結婚式も終わり、また服にも化粧にも全く気を使わなくなってしまいました。

先日、娘の結婚式の話をしたときは、いつもは生気もない母が、”結婚式に行きたい”、”着物を着たい”と言い出したのです。

それも、元気いっぱいに。

やはり、女性は美しくありたい、美しく見せたいという気持ちを大事にすることが元気になれる秘訣だと感じました。

我々も花嫁の両親ですので、母に付きっ切りで対応ということは出来ませんが、なるべく母の望むとおりにしてあげたいと思っています。