シンパチです。

商品なり、サービスを開発、考案する場合、社内の人間だけで、考えるのは危険です。

というのも、会社内の常識と世間の常識と言うのは、得てして、かけ離れていることが、多いからです。

社内の人間は会社のこと、商品、サービスのことを熟知していますし、愛しています。

また、ライバル会社の商品、サービスは、多少、調査はしていると思いますが、愛情はないはずです。

そして、その商品、サービスにまつわることをいろんな意味で、詳しくしっています。

しかし、それにお金を出してくれる人たちは、シロウトですし、そのあたりの経緯も詳細も知りません。

なので、全く消費者が必要としていないことを、提供しようとしているかもしれませんし、消費者の目線とずれたところに拘ろうとしているかも、知れません。

ということで、商品、サービスの新規企画を考える場合は、第3者の意見を聞くということは、大事なことです。

しかし、100%お客さんの意見を信用するというのも、危険です。

というのも、口に出した意見が、本当にそのお客さんが欲しているものかどうかは、お客さん自身も分かっていないことのほうが、多いからです。

別に嘘をついているというわけではありません。

ちょっと考えてみてください。

”こういう機能が付いていたら、買うんだけどな”と思ったとします。

で、実際、そういう機能が付いたら、その言った人は、必ず買うでしょうか?

”こんな改良してくれたら、買い替えるんだけどな”と言ったとします。

本当に、そのお客さんは、買ってくれるでしょうか?

たぶん、五分五分がいいところだと思います。

お客さんは良かれと思って言ったとしても、実際にその機能なり、改良がされた場合と、買う、買わないの判断はまた別になるからです。

その時の思い付きで言った場合が多いと思います。

結局は、”やっぱり、前の機能の方が、使いやすかった”なんてことは、十分考えられます。

ということで、お客さんの意見を聞くことは、必要ですが、100%鵜のみにはせず、参考にするという風に考えるようにしましょう。