シンパチです。
製品開発を行っている場合、企画会議では、いろんなことが夢のように広がります。
こんな機能も入れたい、今の半分くらいコンパクトにしたい、落としても壊れようにしたいなどなど。
物つくりの場合、このような発想が、多く浮かびますし、それが一番楽しい時かもしれません。
しかし、時間やコストを考えると、すべてを叶えるなどというこは、夢のまた夢という場合が、ほとんどです。
で、機能やデザインをそぎ落として、現実的な路線へと進路を切って、開発段階に入るというのが通常の流れでしょう。
しかし、その時に、気を付けないといけないのが、そぎ落としたもの、コストを下げたもので、売れるものになるのか。
そして、他社を圧倒するような商品に仕上がるのかということです。
もちろん、コストやスケジュールを考えると、リスクは下げるべきですし、冒険は避けるべきです。
しかし、考えておかないといけないのは、それで、みんなが納得できるのはということです。
リリースした結果、そぎ落とした機能を他社が導入して大ヒットし、こちらは全然売れなかった。
こんな結果になったら、どうでしょうか?
泣くに泣けないのでは、ないでしょうか?
もちろん、経営判断だから仕方ないというのは、簡単です。
しかし、この商品の一番よいところは、どこなのか、どこだけは、絶対に引けないし、ここを押すべきというところをポリシーとして、決めておきましょう。
そして、それがだめなら、みんなであきらめる。
そのかわり、この機能、このデザインでいくには、会社一丸となって、取り組む。
悔いのないものに仕上げる気持ちを、スタッフ全員が持つ。
そして、それを会社が見守り、マネージメントする。
それだけ大事に作った商品なので、社長以下、営業マンは、責任もって、それを売り込む。
そういう流れが、会社にとっても、社員にとっても、一番の喜びになっていくんではないでしょうか?