シンパチです。
日本人は、文学でも、漫画でも、下積みをするということを、良しとすることが、よく書かれていました。
私が子供のころは、”根性”、”ド根性”というのが、愛言葉のように流行していました。
がんばれば、報われる、努力して、一歩一歩進んでいくというのが、美学のように言われてきました。
そのため、仕事でも、その仕事を極めていくために、毎日精進するということが、言われなくても、普通に誰もがやっていたのではないでしょうか?
しかし、海外では、ちょっと違っていますし、近年でも、変わってきているように思います。
先日聞いたラジオでも、言っていましたが、現代の中国では、今、旬なものにとにかく飛びつく、下積みは極力しないということでした。
それは、なぜかというと、下積みをして、極めていっても、その技術が極めたころには、使い物にならない可能性があるから
それよりも、今一番楽に手に入れられるものが、あれば、それに飛びつく
それの旬が終わったら、また、新しい飛びつきやすいものを探すということでした。
確かに、時代の速さ、技術の進歩を考えると一理あるなと思います。
車のエンジンも、電気中心になってくると、昔のガソリンエンジンの最先端の技術は使い物にならないなども、聞いたことがあります。
しかし、何かの技術を極めるということは、元技術屋の私としては、大切なことだと思っています。
というのも、極めた技術というものは、その技術のノウハウだけではないと思うからです。
その極めた技術は、他へも流用できるものは、たくさんありますし、どこに問題が起きそうで、どのような対処法があるかなどは、他の技術でも似たようなことは、多々あると思えるからです。
もちろん、それが完全とは言えませんし、私の考えが古いと言われても仕方ないとは、思っています。
しかし、極めた内容というのは、忘れませんし、全く役に立たなくなるということは、ないと思っています。
是非、みなさんも、自分なりに、考えてみては、いかがでしょうか?