シンパチです。

もともとITの世界では、文字数は、コマンドを含めて256文字しかありませんでした。

というのも、8ビットで表現できる数は、256種類だったからです。

なので、英語などのアルファベットを使う言語以外は、表現出来ませんでした。

しかし、早くからITに目覚めていた日本は、16ビットを使い日本語を表現出来るように改良しました。

それも、8ビットと日本語の16ビットが共有出来るように改良したんです。

その表現方法が、JIS企画にもなっているShift-JISという方式です。

アルファベット以外の国では、日本が先行して、進んでいたわけです。

しかし、コンピュータの普及が全世界に広がっていくと日本語以外も言語が使えるようにする必要があります。

特に、中国語などは、10万近い漢字を使う必要があるため16ビットでも、足りないわけです。

ということで、全世界の言語が使えるような方式が生まれました。

それが、UTFと言われる方式で、今では、その中のUTF-8という方式が全世界で使われるようになりました。

今、全世界の人がUTF-8を使用しているのに、日本だけが、Shift-JISとUTF-8を用途によって区別して使わないといけないという面倒くさい状況になっています。

先行した技術だったのに、それが世界の共通フォーマットではなくなったという話です。

これって、どっかでも、聞いたことがあると思いませんか?

そう、携帯電話で技術が先行していたガラ携が、その後に出てきたスマホに負けてしまったのに似ています。

なぜ、こんなことが起きるのでしょうか?

それは、日本語を対応するため、日本人向けにのみ考えたためという個別対応したからだと思います。

特に、日本人は、英語対応には力を入れますが、その他の言語に興味がない、知らないということがあると思います。

もし、大多数のお客さんに対応しようと思うなら、このような一部のお客さんだけの対応にならないような思考を持つことが必要です。

そのためにも、自分の常識が、世界の常識ではないということを理解することです。

そして、お客さんを知る努力を怠らないことが、必要です。