シンパチです。

以前いた会社での独自開発の話しです。

その会社は、クライアントからの下請けをメインにする会社でした。

そのため、プロジェクトを負かされると、スタッフの確保、スケジューリング、コスト管理を任せられるディレクターが、常にそのあたりをチェックし、遅延やクオリティ確保、コスト管理を行っていました。

しかし、下請け業務が、思うように受注出来なくなったとき、独自開発のプロジェクトを社長が立ち上げようと言い出しました。

今独自で持っている技術を使って、新しいこと製品作りをしようという話です。

これ自体は、挑戦、独自技術ということで、悪い話ではないと思います。

しかし、これが、大きな失敗でした。

というのも、社長が、スタッフに仕事を任せているにも関わらず、ある程度進むと、社長自身が口を出して、仕様変更、最初から作り直しということが繰り返されました。

そうなってくると、スケジュール管理、コスト管理などは、あってないようなものになってしまいます。

2,3ヶ月で完成させる予定が、1年経っても完成に至らず、とうとう頓挫してしまいました。

あいまいな指示、独自技術の過信は、方向性を見誤りますし、スタッフたちのモチベーションも下げてしまいます。

独自開発にこそ、コスト管理、スケジュール管理を徹底させないといけないということです。

クライアントの指示がない分、その徹底は、はっきりさせて、きっちり管理しないといけないという話でした。

p.s. 社長のポケットマネーということで、スタッフもコスト管理が甘かったというのも、失敗の要因でした。