日常の風景

日常の風景

  ー御殿山からー

母逝く
95歳
大往生だろう。

目の前に昨日亡くなって葬儀場の一室で安置されている母がいる。

こうして母と二人きりで長い時間過ごすのは何年振りだろう。

45歳で早逝した父を思えば半世紀分
父の分まで長生きしたことになる。

幸せなことだと思う。

私にとっての母は父に対する畏敬の思い
に比べて極端な言い方になるが、忌み嫌うほどに最悪な思いを一時期抱く存在ではあった。

母の性格によるところの様々な言動が私とは根本的に合わなかったと言うことだろう。

でもこうして冷たく穏やかに横たわる母をみていると、ただただ、お疲れさんの気持ちしか湧いてこない。

もう父母ふたり居ないことを改めて実感しながら、時代が変わっていくことも又
実感する。

あけましておめでとう⛩