今朝、リーグカップ戦のEFL戦にて2ndレグが行われ、サウサンプトンに1戦目で敗戦して、どうしても勝利が必要だったリヴァプール。しかし、結果はホームに関わらず終盤の失点で敗戦。2試合とも敗戦と良いところなしで準決勝で姿を消した。
その数日前に行われたホーム・アンフィールドで行われたスウォンジーとのリーグ戦第22節。
相手はリーグ戦最下位ということで絶対に勝たないといけない相手。例え、サンダーランドだろうとウエストハムであろうと、ホームで最下位スウォンジー相手ならば引き分けでもなく勝利が絶対であり、CL権を死守する上でも取りこぼしはしてはいけない試合。
【リヴァプール:スタメン】
【スウォンジー:スタメン】
【マッチスタッツ】
【総評:リヴァプール】
はっきり言うが、この敗戦は実力だ。実力で敗戦した。アクシデント、ハプニング、怪我人による戦力低下や、レッドカードなどの事故的なことが絡んで敗戦してしまったリーグ戦では年に1・2回あるそれではない。
怪我をしていた右サイドにクラインが戻り、中盤にはワイナルドゥム、ジャン、復帰のヘンダーソンと現状考えられる万全のスタメン。左サイドには怪我から復帰したコウチーニョがミルナーと組んでいる。
トップには開幕からフィルミーノが今も存在し、GKもカリウスからミニョレに変えたことで一定の安定を取り戻した。
万全のスタメンを帰したにも関わらずホームでスウォンジーに敗れた。これが今のリヴァプールの全て、現有戦力、クロップの能力を表している。
プレミアリーグは下位クラブでも固有の強さを携え、上位クラブも不用意な体制を見せると足元をすくわれるリーグだが、すくわれたのではなく、正面から戦術を見抜かれ敗れた。
この試合の全ては失点にある。何度も当ブログで書いてある通り、失点が多すぎる。それも失点の仕方が明らかに防げる範囲のものであり、失点の悪さが響いてそれが敗戦に直結している。
間違いなく得点能力は、実際の得点数もリーグ1位を誇るように素晴らしい。攻撃陣は確かな数字として結果を残している。しかし、それを明らかなミス、改善可能なミスで失点を呼び込み、持ち味の攻撃力得点力の足を引っ張っている。
だからこそ残念であり、もっと対処、改善できると思うからこそ不満が残る。
1失点目。まず、CKを与えたのが全て。ロブレンの不用意なヘディングクリアでCKを献上し、そこから失点した。しかもクロスに対応できていない。特にロブレンのマークのつけ方が気になる。サイドでマークしていた相手がいきなり中に入ったことでフリーになり、後ろにいた相手に慌てて向かうが距離があり間に合わずヘディングされる、向かったことで空いたスペースにヘディングパスが転がり得点された。
つまり、マークしていた相手が中に入ったのなら他の味方にまかせそこに立っていればヘディングパスを防げた。マークする相手がいなくなったことで他の相手を探して無理に向かった背後を利用されたのだ。しかも向かった相手はヘンダーソンがマークしていたので不要だった。
2失点目。クラインのサイドから相手がクロスを上げて合わせられた失点。これはクラヴァンの動きを見るとよくわかる。全く周りを見ていない。ボールウォッチャーになり、軌道を見るだけで背後に相手がいることさえ認識していない。
3失点目。フィルミーノが2得点と素晴らしい動きで活躍して同点にしたにも関わらず、逆転どころか致命的な失点になってしまった場面。
相手のドリブルからロブレンが前に出たところを交わされ、不運にもクラヴァンに当たったところを拾われてクラインのプレスも虚しく決められる。
全ての失点に共通していることがある。それは3つ。1つ、ロブレンとクラヴァンがここにきて大きなミスを繰り返していることだ。ロブレンは元々ミスの多い選手だが、それ以上に前に出る果敢な守備が持ち味。その分、背後をおろそかにするのでカバーリングができるタイプが相棒として適切。それに対してクラヴァンはスピードこそないが、相手の動きを見て体を差し込み摘み取るタイプ。2つ、この二人だと後ろへのケアが下手なのでヘンダーソンがその足りない部分を補ってきたのだが、怪我明けもあるし相手が人数をかけてきた場合は、ワイナルドゥムやジャンなどが埋めるべきなのに姿がない。
つまり、ロブレンやクラヴァンのミスは織り込み済みなのに補うべき中盤の選手が守備をおろそかにしているせいで失点が広がっているのだ。
さらに3つめ、どの失点も近くのコースを通ってるにも関わらず触れることすれできないミニョレのセーブ技術。いや、ポジショニングの悪さが目立つ。
結果論ではあるが、1失点目も先に動いたことでコースを空けてそこに決められてる未熟さ。2失点目も一度反対側に飛んでる判断の悪さ。3失点目もクラインが詰めているのに自分から向かいゴールが見えやすい方を開けている。体の向きや使い方が甘すぎる。
どの失点も中盤の選手の守備意識からのケア、GKのポジショニングや判断の悪さ、相手が引いてきて少ないチャンスから高さを生かすことを分かっていながらクロスやCKなどの対処が後手後手になっていること。全部事前のミーティングで対応できることであり、これはクロップの守備に対する軽薄な組み立てのもと、選手個人にもその評価が行く。
攻撃に関しても問題がある。しかも深刻な。ボールを持ち攻撃を仕掛ける際、両サイドバックが高い位置に上がってしまうので、左からクラヴァン・下がってきたヘンダーソン・ロブレンの3バックのような状態になる。攻撃が大好きなジャンとワイナルドゥムとの距離の間に相手FWが挟まるので下がってきてくれないと繋げない。
相手が側にいるので不用意にジャン・ワイナルドゥムにパスが捌けなくなり遠いミルナーやクラインにロングパスで出すのだが、ヘンダーソンは怪我明けで利き脚が思わしくないのかズレがひどい。ロブレン、クラヴァンはパスが下手な分上がるが、それもリスクが多く、距離が近いのにパスコースを読まれていてカットされてしまい、後ろがガラ空きになりカウンターのきっかけを与えてしまっている。
前線の攻撃も相手が完全に引いていてスペースがなく、マネのようなスピードも失われてる今、ララーナの左右の足から始まるテンポの良いパスからの攻撃と、ミルナーのクロスくらいしか得点の匂いがしない。
マネを失い、得点パターンが限定されたことで相手は人数かけてバイタルを抑え、高さのないクロスを打たせる展開を待っている。弾いてこぼれたのを拾い一気にカウンターをすること、DFラインと中盤の距離の空いたところに走れる選手を置いてパスをカットすること、リーグ前半戦からの組み立てを分析され読まれてしまっている。
コウチーニョも復帰したものの思い切りがなく、ジャンやワイナルドゥムは前線に顔を出すのが好きなくせに、勢いだけで精度も結果を残すような得点もない。
特にジャンはチームの足を引張ている。数少ないフィジカル要員なのにセットプレーでは高さを活かしたガードもこなしてないし、中盤の攻撃の摘み取り役なのに攻撃偏重で守備をおろそかにしている。3バックをしていた頃のようなカバーリングに行く気が効いた動きが見えない。さらに、根本的な細かいところでのパスミスが多い。これが守備への負担、攻撃時間を減らしている。
前半の攻撃と守備のバランスは悪くなかった。しかし、中盤とDFラインの距離が離れていることが多く、そこを利用されカウンターからの失点の大きな要因になっている。攻撃の前に中盤のポジショニング、組み立てを再構築する必要性が急務だろう。
2017年の勝利が4部相手の1勝のみと、もうすぐ2月を迎えそうなカレンダー。こんなんで次節チェルシー戦で勝てるのだろうか。補強など今更な気がしてきた。


