昭和24年に祝島で生まれて昭和35年までこの島で育った。そして4年前から祝島でクリスマスを迎えるようになった。つまり計15回、クリスマスを祝島で過ごしていることになる。

小学3年のクリスマスだった。
穴のあいた靴下に、母が吉田で売っていた黒んぼ(砂糖菓子)を入れているところを見たことがある。あの時は、さして何も感じなかったが、今は何故か喜びと懐かしさが込み上げてくる。


未だ親離れできない私は、思い出に浸りたくて島に帰ってくる。


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