9年前の9月18日 | Beautiful&Joy ~ゴルフとshopとお家ゴハン~

Beautiful&Joy ~ゴルフとshopとお家ゴハン~

美しさと喜びと健康に満ちた人生であってほしいと願う 私の愛とゴルフと美味しいモノ・・・日々のいろいろを綴っています。

今から9年前の事になりますが、


まだ結婚していなかった私は、中学時代からの大切な友達と


9月始めの連休を使って、遅い夏休みを


石垣島で過ごしました。


彼女は、友人の中で最も早い結婚をし


14歳年上の素敵な旦那様と結婚8年


会社を一緒に経営する素敵な女性です。


ちょうど、9年前の夏の私は、その頃長く付き合っていた人と


別れて、しょっちゅう食事やゴルフに+1として誘ってもらい、


お言葉に甘え長い時間を一緒に過ごしていました。


旦那様も彼女も口には出しませんが、その前の年の夏は


私と彼と彼女と旦那様で、よくゴルフや食事をしていたので


ひとりの私を心配してくれていたのだと思います。


彼女の旦那様と出会ってからの中で、一番多くの時間を過ごした


夏でした。


今から思えば不思議なのですが、いつも3人でゴルフに行くのは


気を遣わせて申し訳ないと思ったのもあって、普段は連絡を取っていない


会社の同僚やら昔の友人まで、私のアドレス帳にあるゴルフを趣味とする


ありったけの男女を問わず友人・知人をゴルフのラウンドを通じて


旦那様に紹介することとなりました。


ゴルフこそ一緒にしませんでしたが、私の弟を紹介したのも


その夏の事で、彼女達夫婦と私で食事をした後に家に送ってもらった時


同じく帰ってきた、弟を紹介しました。その時に、大した話は


しませんでしたが、「はじめまして」といきなり握手を求めた弟と


意気投合して近いうちに弟も誘ってゴハンにでも行きましょうと


約束しましたが叶わぬ約束となってしまいました・・・・。


話が前後してしまいましたが、石垣島から帰ってきた日に


旦那様は自宅で亡くなりました。心臓麻痺でした。


旦那様の亡くなった9月18日は、旦那様の45歳のお誕生日で


夜はお誕生日祝いの食事をする予定でした。


けれど、約束した場所に旦那様の姿がなくて連絡もつかないので


嫌な予感がしていたかは、今では忘れてしまいましたが、


とにかく彼女の家に向かうことに・・・・・


旅行帰りで荷物が多い上に、キャディバックも2つあったので


弟に電話をしてみると、羽田の近くを家に向かっている途中との


事だったので迎えに来てもらって、3人で彼女の家に向かいました。


そこからの事は、辛すぎて書けませんが既に何時間か前には


亡くなっていたそうです。


私は彼女にも旦那様にも、辛い時に黙って助けてもらった事が


あって感謝してもしきれぬほどの、思いが今でもあります。


9年前に彼女と共に涙に明け暮れていた頃、見上げた秋晴れの空から


旦那様が「頼むね」と言ったような気がして、どうしていいかは


分からなかったけれど、とにかくいつでも一緒にいました。


長い月日が過ぎても、ずーっと悲しみの中にいた彼女を


救ったのは私や友人ではなく、今の旦那さんでした。


今ならそう思えますが、当時の私や友人は初めて出会うタイプの


今の旦那さんに戸惑う事が多くて、新しい人生を歩みだそうとする


彼女を祝福したい一方で、「大丈夫なのかしら?」と心配ばかり


して、彼女と溝が出来るほどでした。


多分、当時はあれほどの悲しみを経験したのだから


うんと彼女を大切にしてくれる人でないと・・・・・と


つい辛口の評価の目で見すぎていたのかも知れません。


けれども今思えば、心配などしなくても彼女はあれほどの試練を


乗り越える事が出来た人なのですから、大丈夫なはずなんです。


あの日から明日で9年、驚くほど沢山の出来事を経て


彼女は再婚して、昨年の暮れに男の子に恵まれ幸せそうに


しています。私もとても嬉しいです。



私は、あの9年前の出来事を通じて「普通の日」がない事を知りました。


今日が元気に過ごせることも、「いってらっしゃい」と見送った家族が


「ただいま」と帰ってくることも、普通ではなく「特別な幸せである」ことを


知ってしまいました。


長くなりましたが新しい生活を始めている彼女と、この季節に


前の旦那様の話をする事は控えたいので、長くなりましたがブログに


書かせて頂きました