唐突だが私は
Panty & Stocking with Garterbelt (P&SwG)
というアニメがとても好きである。
GAINAXの制作したアニメであるが
中身は大変お下劣な……アメリカナイズされた表現、デザイン、ハナシの展開に放送当時は感銘を受けたモノである。
その当時というと私はGAINAXに対しては(大変の無知で申し訳ないが)エヴァンゲリオンやらナディア、トップをねらえ、グレンラガンなどを作ったアニメーション会社というイメージしか無く、このアニメが放送された時はまさかGAINAXがこんなヒッデェアニメ(ほめ言葉です)を作るとは、と非常にショックを受けながらも同時に、もとよりパワーパフガールズなどのアメリカン・カートゥーンを幼少期からこよなく愛していた自分にとってはこのアニメはすごいぞとビリビリと熱いナニカを感じ取っていた。
カートゥーン調のデザインの可愛らしいキャラクター達が口からマシンガンのようにダーティーなスラングをぶちまけるその姿は素晴らしくクールだし、なによりそれはパワーパフガールズにあった子供向けアニメの中に現代社会への痛烈な批判(もちろんP&SwGには痛烈な批判なんて無くてただ下品なだけなんだが)をこっそりと仕組むような“毒”みたいなギミックのように思える。
このアニメは主人公であり天使であるところのパンティーとストッキングが彼女たちの根城である街ダテンシティに現れる人々の怨念の顕在であるゴーストを愉快に退治していくというストーリーであるが、その主人公たちの戦闘モードへの変身シーンは“逆作画崩壊”と呼ばれている。
とても格好のイイダンスミュージック風の『Fly Away』が流れた瞬間カートゥーン調であったキャラクターが突然に現代アニメーション社会にありふれたような所謂“萌え豚キャラ”に変貌を遂げ、突然にポールダンスを始めストリップショーのように舞うのだ。このサラッとした萌え豚御用達のキャラクターへの描写変化もまさに昨今の萌え豚へのアンチテーゼ(あんまり此の言葉は使いたくないけれども格好イイので使います)であり毒のように思えて仕方ない。
意見として、下品だとかカートゥーン調が合わないという要旨のことをよく聞くがこのアニメにおいてはそんな言葉無意味だと思う。そういう意見はこのアニメの核を見極めていないのだ。このアニメは要するに、突き詰めて言ってしまえば“雰囲気アニメ”である。極めて高品質なBGMに適当にノって、クソみたいな罵り言葉と可愛らしいキャラクターに身を任せれば良い。アタマ空っぽにしてアニメを見ることを知らない奴は相当にバカであると私は思う。何事にも全て自分の納得できる意味づけを心がける必要はない。瞬間が楽しければ良い。