周易やタロットのようなト術には必ず抜け道があります。
タロットならアドバイスカードであり、周易なら内卦です。
ここが周易やタロットの、占術としての懐の深さですが、それよりも吉凶をはっきり知りたい人もいるかもしれません。
タロットの場合は吉凶ではなく、困難か容易かを見るのであり、困難と出た場合は、どうすれば困難でなくなるかを見るのであり、これらは全て自分を変えるヒントになっています。
私が行っているタロットの教授方法としては、カードの意味を覚えたら、5枚のカードを無作為に並べて、その中で問題点はどれで、アドバイスがどれかを見るというトレーニング方法があります。5枚で出来るようになったら次は同じことを10枚で行い、これが出来たらいよいよ各スプレッドの練習へと移ります。
なぜなら、スプレッドは一つ間違えれば双六と同じ見方しか出来なくなるからで、私も散々考えた末に、このようなトレーニング方法を考案したのでした。
こうするとどんなスプレッドでもコンビネーションリーディングが上手く出来るようになるのです。
周易を教える場合も、私はまず八純卦(乾為天から坤為地までの8つの重卦)から教えて、次に易経の通りに教えることにしていますが、その方が小成八卦の意味がわかりやすいのです。
鑑定の時もそうですが、実際の教授の際は、このような創意工夫があった方が良いと思います。
きっと私は、教条的なやり方が嫌いなのでしょう。
特にタロットの場合は、新しく何かをイメージするような力が是非とも必要ですから、従来通りのやり方では出来る人と出来ない人の差が開いてしまいます。
私としては、出来るだけそういう落ちこぼしを作りたくないので、教え方にも創意工夫を施しているのです。
カルチャーセンターで教えるずっと以前の話ですが、一年近く教えながら、カードやスプレッドの意味が全く覚えられない人がいました。
これがお遊びか、お金が余って仕方がない人の道楽なら話は別ですが、真剣に学びたいのなら、通り一辺を教えたら後は野となれ山となれ、という気持ちにはなれなかったのです。
私の考え方は古いのかもしれませんが、まるっきりのビジネスライクな考え方は出来ず、どちらかと言えば昔の徒弟奉公のように、ある程度は門人を丸抱えにするような感覚に近く、横のつながりを持ち、悩みがあれば聞くくらいのことはするのです。つまり、門人を外様扱いにしたくないのです。
今はそれによって、長続きするようになり、後に疑問を残さないようになってきているのを見ると、私のやり方は決して間違ってはいなかったと思います。
よりわかりやすく、
より面白く、
より精密に、
より深く。
これが私の占術教授のモットーです