女性というのは、好きな相手には献身的に尽くす生き物であるように思う。
外で一所懸命に働き、内では弱々しく疲れている彼を見て癒したいと思うし、出来合いのものばかり食べていたら心配でご飯を作ってあげたくなる。
そんな彼のちゃんとしていないところが愛らしく思える。
けれど男性は、案外あっさりとしていて、気楽で余裕そうな女性を好みがちだ。
女性は好きな男の前では、あっさりなんてしていられるはずがないのに。
恋に落ちたあとは大体尽くすことに夢中になって面倒くさくなるし、彼の前では「理想の女性」でいようと躍起する。
余裕なんてないのだ。
ドロドロとした嫉妬心や彼の全てを知ろうなんて傲慢も出てくる。
彼を深く知る前は、うまくやれていたのに。
恋が生まれる前のほうが、ずっと美しかった。