自閉症スペクトラムの息子 空くんには様々なこだわりがあります。
 
そのこだわりの一つに衣服へのこだわりがあります。
 
空くんは主に緑や青の服を好み、服の柄は極力シンプルなものしか受け付けません。
 
また、一度気に入った服があるとそれ以外の服を着せようとすると嫌がって
度々癇癪を起こしてしまいます。

自閉症スペクトラムの子供の中には空くんと同じように衣服へのこだわりがあり、
決まった服しか着れないということがよくあるそうです。

こだわりのパターンや原因は様々で
 
①体の感覚が過敏で特定の素材の服やタグが苦手で着れない
 
②暑さや寒さに対しての感覚が鈍く、気候にあった服が選べず同じ服ばかり選択する
 
③本人の中で何らかのルールがあり、固執している色やデザインの服しか着れない
 
などがあるようです。

空くんの場合は③の何らかのルールがあり、そのルールに基づいて固執している
色の服や帽子、靴を選んでいると思われます。
 
私と二人で出かける時は青い靴しか履かず、妻と二人で出かける時はオレンジの靴しか
履かないというこだわりなどがその典型でした。
 
服に関していえば、固執している服と同じ服を2枚買っておいて洗濯に備えたり、
似たような色や素材、着心地の服を買って薦めてみるなどをして、
毎日何とか乗り越えている状態です。

こだわりを持っていても、それが家庭内や親子間で許容できる環境ならば
できるだけ本人の思い通りの服を着せたり、行動させてあげることができて平和です。
 
しかし、幼稚園や共同生活をする時には必ずしもこだわりを許容してあげられる
わけではありません。
 
それゆえに私達夫婦と空くん本人は日々、生きづらさを感じて苦労しているのです。
 
 
衣服のことで一番苦労した事といえば幼稚園の制服を着ることでした。
 
入園前に注文する制服のサイズを測る制服合わせの時から、相当な拒絶反応があり
空くんはまったく制服を着ようとしませんでした。
 
きっと、制服を着るという未知の行為の意味も理解できなかったでしょうし、
単純に堅苦しい黒の上着(ジャケット)を着たくなかったのかもしれません。
 
「制服を着れないと入園式に出れない!?」と危機感を感じた私達夫婦は入園の
1か月前から、あの手この手で制服を着る練習をしました。
 

使った手としては

・幼稚園のパンフレットを見せて、「かっこいい制服だね~」と言い聞かせる。
 
・着せ替え人形と制服を手作りして、制服着替え遊びをさせてみる。
 
・制服を着れたら新しいおもちゃや好きなお菓子をあげると言って誘惑する。
 
などがありましたが、どれもうまくいきませんでした。
 
制服を着せようとすると嫌がって癇癪を起こしてしまうのです。
 
しかし、入園式の1日前となり入園式への参加をあきらめかけていた時に
私はとうとう息子に制服を着せることを成功させることができました。

その方法とは・・・
 
①いつも着ているジャンバーの内側に制服のジャケットをいれておく
 
②ジャンバーを重ねた状態で背後から制服に気づかれないように袖を
 通させたらジャンバーのチャックを閉じて、ジャンバーを着たように錯覚させる
 
③そのまま、しばらく遊ばせた後に外側のジャンバーだけ脱がせて、 
 制服が着れたという事実を作って、子供をほめちぎる

という方法です。
 
一度、制服が着れたという事実ができた後は空くんは次の日から
すんなり制服を着ることができるようになりました。

何だそんなことで着れるのか~? と思われたでしょうか?
 
そうなんです。
 
さんざん、苦労しましたがうまくいく時はこんな事でうまくいくんです。

私は今回のことから「目線を変えてあげることの大切さ」を学びました。

最初は真正面から制服を着せようとしていたので息子の目の前には
息子が決めたルール以外の服があったので拒否反応がでるのは当然です。

でも重ね着作戦の時は息子が決めたルール内のいつも着ているジャンバーが
目の前にあったのでその延長線上にある行動は受け入れることができたのです。
 
いつも、このようなやり方でうまくいくとは思っていませんが、
この出来事は今後の療育のヒントになると私は考えています。
 
発達障害のお子さんのこだわりに苦労している方の何かの参考になれば幸いです。
 
それではまた!
 
発達障害の子供には医療機関で処方された薬を服用している子が多くいます。
 
私の息子 空くんは「抑肝散」という漢方薬を処方され、服用しています。
 
抑肝散は、「イライラする」 「興奮している」状態を落ち着かせてくれる漢方薬です。
 
また、神経の高ぶりをおさえてくれるだけでなく、
筋肉の緊張をゆるめてくれる作用があり、
 
不眠にも効果を発揮し、漢方薬の中でも有効性がしっかりと実証されていて、
科学的な効果の裏付けもされていると言われています。
 
自閉症スペクトラムの子供に多く服用されている薬です。
 
実際に子供に服用させてみた感想ですが、

空くんは物事に対してのこだわりが強く、
思い通りにいかないことがあるとすぐに癇癪を起こし、夜は寝つきが悪く、
一度、寝た後も夜中に起きて泣き出すことが多々ありました。

抑肝散を服用した後は癇癪と夜泣きが若干減ったような気がします。

しかし、残念ながら劇的な改善は見られませんでした。
 
ところでそもそも、自閉症スペクトラムに効く薬はあるのでしょうか?
 
結論としては現在、自閉症スペクトラムに効く薬はありません。
 

自閉症スペクトラムを含む、発達障害に対して薬が使われるとき、
それは全て対症療法として投与されます。

対症療法とは症状を和らげることが目的の治療で、
根治、つまり障害を治すための治療でありません。

また、どんな薬にも副作用と依存性があり、薬に頼り過ぎたり、永久に服用することは
大きなリスクを伴うと私は考えています。
 

私の薬に対しての方針は

・一時的に薬を服用し、集中して療育に取り組めるようにする
 
・集中して療育をすることにより、できることを増やし子供に自信をつけさせる
 
・自信がついた子供を評価し、さらに親子で頑張れる良いスパイラルを作る
 
・医師に相談のうえ、徐々に薬の量を減らし、薬の助けがなくてもできる状態にする

というものです。

やはり、自閉症スペクトラムの子供を生きづらさを和らげる方法は

療育トレーニングを重ねていく過程でその子が得意なこと、
興味があるものはどんどんやらせて、
才能を開花させるスイッチを押してあげることだと私は確信しています。

自閉症スペクトラムを治す薬はありません。
 
親子で子供の得意なものを見つけることが最良の薬です。
 
それではまた!
私の息子 空くんは療育手帳を持っています。

療育手帳は都道府県・政令指定都市によって発行される知的障害者の為の手帳です。
 
療育手帳を持っているとさまざまなサービスや割引・給付が受けられたり、
教育を受けたり就労するにあたり配慮や支援を受けやすくもなると言われています。
 
療育手帳を取得するには自分の住んでいる地域の児童相談所に申請をすると、
子供の知能検査と日常生活の様子の聞き取りが行われ、

各自治体の判定基準に基づいて、障害の区分(A重度かB中軽度か)と
取得の可否が判定されます。

空くんはちょうど3歳の時に申請を行った結果、Bの中軽度と判定されて
療育手帳が発行されました。

療育手帳を持っていると次のような様々なメリットがあります。

・保育園への優先的な入園(各自治体の規定による)
 
・就労に向けての支援が受けられる
 
・公共交通機関の割引
 
・美術館、博物館、各種レジャー施設での割引
 
・所得税、住民税の控除
 
・特別児童扶養手当、障害児福祉手当などの給付
 
※それぞれ細かい条件があります。

主に以上のようなメリットがあるので、いいことばかりのような気がしますが、
 
その一方で療育手帳を持っていることが「知的障害者」だという証明書となって
しまうと重くとらえてしまい、手帳を取得するかどうか、悩んでいる方も多くいるようです。
 

今、子供の療育手帳の申請や相談をするかどうか悩んでいる方へ、
私からアドバイスです。

・療育手帳の申請後に行う知能検査で、子供の現在の状況を把握することができます。
 
・今後の子供の才能を開花させるスイッチを押す為にも現在の状況を把握することは
 とても大切です。

・子供に知的な障害があることがわかったとしても落胆する必要はありません。
 子供には無限の可能性があります。
 
・療育手帳の交付を受けることで、いち早く適切な支援が受けやすくなります。

子供に知的な障害があることを嘆くよりも療育手帳の交付で享受できるメリットを
最大限に活かし、子供の才能を伸ばしましょう!

それではまた!
 
前回、発達障害(自閉スペクトラム症)の息子・空くんをどの児童発達支援施設に
通わせるか悩んだ結果、

複数の親子が同じ教室内で主に運動やコミュニケーションのトレーニングをする
「親子教室S(仮名)」を選択した話を書きました。
 
その結果、最初は泣いて教室に入れなかったり、他の子供と順番にやり取りを
行うプログラムに参加できなかった空くんでしたが、
 
ママと一緒に親子で参加している安心感もあってか、徐々にプログラムに参加
できるようになって今では笑顔で親子教室に通っています。

その後、私達夫婦は児童発達支援でのトレーニングに手ごたえを感じ、
親子教室以外の別のプログラムを行っている施設も探しました。

できれば親子教室の加え、個別指導で今の息子の状態をしっかりと見てもらって、
空くんにぴったりあった個別のプログラムを組んでもらってさらなる発達に繋げたい
と思ったのです。

その結果、株式会社 LITALICO (リタリコ)という企業が運営する
LITALICOジュニアという発達障害の子向きの教室を見つけました。
 
LITALICOジュニアは現在、首都圏を中心に全国に76拠点もあるようです。

LITALICOの特徴としては教室で専門のトレーニングを受けた講師が
子供と1対1の個別指導、または子供4人位までの集団指導を行うのですが、
 
授業の様子は別室に設置されたモニターで見ることができます。
 
授業が終了すると毎回担当の講師から親に対してフィードバックを行います。
 
フィードバックでは、その日に行われたレッスンでどこが良くできていたか、
どこが苦手なのか、今後どのようにレッスンを行っていくかなど、
 
個別にその子供にあった課題や取り組みについて話してくれます。

もちろん、親からの質問にも丁寧に答えてくれます。
 
このLITALICOジュニアはなかなか人気があり、私達は体験教室の後に
個別のレッスンを希望したのですが、
 
個別は全て入塾可能な枠がうまってしまっており、
集団のレッスンなら入塾可能とのことでしたので、
 
まずは集団指導のレッスンに息子を通わせることにしました。
 
現在、LITALICOジュニアに通い始めてから4か月位たちましたが、

感想としては

・教室の様子がモニターで見る事が出来るので、中の様子が分かるので安心
 
・毎回授業終わりのフィードバックで講師が丁寧に説明や相談をしてくれる
 
・子供の状態に合わせてこちらの要望も可能なかぎりは聞いてくれる

というメリットがあり、とても満足しています。

実はいろいろなプログラムを体験した方がいい経験になると考え、
LITALICOの他に、空くんをもう1つ別の教室にも通わせています。

そちらと比較すると、基本的に授業の後にフィードバックがあるという似たような
流れなのですが、そちらは教室の様子をモニターする設備はありません。
 
ですので、講師から授業の後に今日は〇〇がよくできていたと言われても
それを見ていたわけではないので親としてはイメージがわかないのです。

相談や質問をしようにも、やはりどのようなレッスンが行われているのか
説明だけ聞いても実際に見てみないとわかりづらいと私は思いました。

このような発達障害の子向けの教室で授業の様子が別室のモニターで
見れるという教室が多数あるのか、少数しかないのかはわかりませんが、
 
私は「モニターがある児童発達支援施設は良い」と思いました。

今、子供を通わせる児童発達支援施設を探している方は
 
「授業の様子をモニター等で見れるのか」を選択の基準にしてみるのも
いいかもしれませんね。
 
それではまた!
 
今日は私が選んだ児童発達支援施設について書きます。

発達障害(自閉スペクトラム症)の息子・空くんは現在、通常の幼稚園に通いながら
他にも3つの児童発達支援施設に通って療育をしています。

児童発達支援というのは障害のある未就学の子どものための通所支援の一つです。

乳幼児健診などで療育の必要があると認められた場合や、保育園や幼稚園に通っている
が、併せて障害の特性に合った専門的な療育・訓練が必要と認められれば市町村から
受給者証が発行され、児童発達支援施設に申し込みが可能になり、1割の負担で
サービスが利用てきるようになります。
 
私の息子は、土日祝日や幼稚園から帰ってきた後などの時間を利用して定期的に
3つの児童発達支援施設に通っています。
 
なぜ3つもの施設に通っているかというと、施設によって様々なトレーニングがあり、
サービスは一律の内容ではなく一人一人の個別支援計画に基づいて行われるので、
子どもに合わせたカリキュラムを組むことができ、それぞれの良さがあるからです。

トレーニングの例としては

・ことばのトレーニング
 
→声かけなどで発語をうながしたり、語彙を増やしたりする
 
・コミュニケーション・社会性のトレーニング
 
→子供達数人でグループを作って自由遊びなどを通して、
 友達や周りの人と上手にコミュニケーションをとる方法を学ぶ
 
・運動のトレーニング
 
→遊びながら楽しく身体を動かして、運動機能を発達させる
 
・親子関係のトレーニング
 
→親子で一緒にトレーニングを受けて、親が子供との関わり方を学んだり
 親子が離れて過ごす「母子分離」という成長過程で重要な体験をする

などがあります。

私達夫婦が最初に選んだ児童発達支援施設は複数の親子が同じ教室内で
主に運動やコミュニケーションのトレーニングをする「親子教室S(仮名)」
というところです。

選んだ理由としては、単純に息子の空は妻への後追いがひどく、
妻がそばにいないと号泣し、トレーニングどころではないのでまずは、
親子で参加できる支援施設がよいと思ったからです。

それともう1つの理由は、トレーニング終了後に参加者した親子が分離し、
子供は自由に遊び、母親達は別の部屋でお茶を飲みながら1時間くらい
雑談をする交流会があることが気に入ったからです。

この選択は見事うまくいき、息子は最初は初めて参加するトレーニングに
なじめず、泣いたり教室から脱走したりしていましたが、
 
妻がそばにいる安心感もあったのか徐々にトレーニングに参加できるようになり、
今では朝に「今日はSに行くよ」というと、「早く行こう」と言うくらい親子教室が
好きになっています。

それから一番の収穫は、妻が他の母親達とお茶を飲みながら普段なかなか
他のママ友達には話せない悩みや相談をすることで、ストレス解消につながったり、
心の支えができたという事です。
 
もちろん、私は意識的に妻の悩みや相談を聞く時間を作るようにしていますが
夫には話せない話もあるし、同じ発達障害の子供を持つママ同士の交流の
時間はとても貴重な時間のようです。
 
 

これから、児童発達支援施設を探す方や今、どこにするか迷っている方に
アドバイスです。

・最初から子供がスムーズにトレーニングに参加できるとは限りません。
 ゆっくり少しずつ参加できるように子供を見守ってフォローできる施設にしましょう。
 
 親子教室は親子で一緒に少しずつ、進んでいけるのでオススメです。

・お茶会や座談会など親同士の交流の機会がある施設を選びましょう。
 
 同じ悩みを持つ人と話したり情報交換することはきっとあなたの財産になります。

それではまた!