迷いカメ 完結編②
それから30分後、
自転車でお兄ちゃんが戻ってきた。
お兄ちゃんのお母さんと一緒に!
カメさんを見るなり
これは40年くらい生きとるね〜
あ、オスじゃね。
ギリシャカメ?じゃねー。
あらー、人に慣れとるねー!!
間違いなく、誰かが飼ってたカメじゃねー。
と。
すごい勢い…。
その間、あたしは、
へー
しか言ってない。笑
ここで飼ってるの!?
こんなとこに置いてたら1時間もしたら穴掘って逃げてしまうわよ!!
いや、もう、この状態で4日間過ごしておりますが…。
どうするの?飼うの!?
うちの子は、2年前からカメを飼い始めて、毎日2時間はお世話をしているわ。カメは、小さい子供のおもちゃじゃないわ。
えーーーー
2時間も!?
毎日!?
嘘じゃろ…。
それは、大変ですねー。
うちじゃ無理かも…。
うち、カメの団体の連絡先わかるから、そこで飼い主を見つけてあげようか?あたしたちが欲しいわけじゃないのよ。うちにはもう2匹いるし。ただ、ほんとに飼うなら、色々必要だから。
と。
マシンガンのように喋ったら、
あ、私、お父さん迎えに行かなきゃいけないから行くわね。
って、お兄ちゃん残して帰って行った。
苦笑…
お母さんは、まぁ、ああ言ってたけど…
とりあえず、裏の芝生の上に連れて行っていい?土より草の上のほうが好きなんだよ。
親子でもこうもタイプが違うのか…お兄ちゃん…物腰柔らか〜
結局、それから、うちのにのさんと庭で2時間くらいカメさんと戯れとった。
一応、お兄ちゃんの連絡先をもらって
お兄ちゃんは自転車で帰って行きました。
つづく
笑
迷いカメ 完結編①
さてさて。
迷いカメがうちに迷い込んで…5日目?
息子に、家の前の庭で、カメさんを歩かせてやって〜って頼んで、歩かせていたところ、
高校生くらいのお兄ちゃんがやってきて、カメをずーっと見とって。
あ、息子の友達かな?と思って、声を掛けに行ってみた。
挨拶した後すぐに
この庭は、このカメのため?
と聞かれ、
いやいやいやいや、カメはここに入れとる。
って、囲いを見せたら
そっか。
って。
このカメさんね〜、ここで見つけたんよ。どうやって飼っていいかもわからんし、心当たりのご近所さんとこのカメじゃなかったし…
って言うたら
カメのこと教えてあげようか?うちに同じ種類のカメが2匹おるんよ。
って動画を見せてくれて。
手のひらサイズの同じ甲羅のカメが。このサイズで2年らしい。
じゃ、犬の散歩終わったら、また来るわ〜。30分後くらいかな?
って
帰って行った。
こっちの、子供って、ちゃんと話せる子が多いなぁと、よく思う。
カメさん、うちで飼うことになるのかな?
我が家の最初のペットはカメかな?
と、その時は思ったり。
長くなるので
続く…
問題一つ解決
おじちゃんかおばちゃんかわからんご近所さんと話したその日の夕方、心当たりのある、ちょっと離れたご近所さんのところへもう一回行ってみた。
あ!車がある!!
ピンポンしようとしたら、中から女の人が出てきた。
このメモ貼ってくれた方?
って言われ、ドアを見ると、ピンクの付箋が貼ってあった。
あ、それは、お向かいさんが書いてくれたんだと思うんですけど、カメを見つけたのは私達で。カメ、逃げてませんか?
って聞いたら
うちのカメ、ちゃんといるのよー。うちのじゃないわー。
と。
マジかよ~。
ここしか心当たりがないしー!!!
とお向かいさんを見たら、
あら!?さっきとは違うようなおじちゃん!!
姉さんが
あれ!?あら????
って小声で言うとる。笑
けど、さっきのおじちゃんおばちゃんと似とる…。
けど、今回は、おじちゃんに間違いない感じ…。
やっぱり、さっきのはおばちゃんだったんよ。
多分じゃけど。
結局、心当たりのあるご近所さんのカメさんではなく、昼間に会ったお向かいさんはおばちゃんということがわかった。
けど、迷いカメ問題は、解決せず…。
新たな謎
迷いカメの続き。
今日、姉さんと、心当たりのある150m先のお宅へ行ってみた。
お宅のカメさん逃げてませんか?
って聞こうと思って。
そのお家まで行くのに
あのカメが、この道のりをほんとに歩いて来れるのだろうか?
と思いつつも、まぁとりあえず聞くだけ聞いてみようと。
家の前についたけど、これが玄関か?っていうドアがあって。インターフォンもなさそう。
どうしようかと思っていたら、その家のお向かいさんが声をかけてくれた。
車がないから留守だよー。
って。
あ、ちょっとお向かいさんに聞いてみようと思って、
昨日カメを見つけたんですー。こないだここでカメを見たから、ここから逃げたんじゃないかなと思って。
と言ったら
あーそうかもねー。こないだもここの通りをどんどん歩いていきよったからー。
と。
ここの人帰って来るの遅いかもしれんから、見かけたら言うといてあげるよ〜。
って言ってもらったので、
ほいなら、よろしくおねがいします〜。
とひとまず帰ることに。
帰り道、
いや〜よかったね〜。親切なおばちゃんが出てきてくれて〜。
と言ったら
えー!!おばちゃんじゃないよ!!おじちゃんよ!!!
って。
えー!!おばちゃんだってー!!
えー!違うよー!!顔だって、服だって、靴だっておじちゃんだったじゃん!!!
いやいやいやいや、おばちゃんだったよー!!!
ママ、おじちゃんだって!!
もう
カメより
おじちゃんだったか
おばちゃんだったか
そっちが
気になる。

