おはようございます。
今日は、知人から聞いた「エジソン」という曲について、歌詞の考察をしていこうと思います。
例によって私は芸能には疎く、テレビも野球中継以外を見ないので一切知らなかったのですが、初めて聞いた時のインパクトは凄まじいものでした。
私は今食事をしながらこの曲を聴いているので何とかなっていますが、こんな曲がカーラジオで流れて来ようものなら交通事故は免れません。それくらいの強い衝撃を受けています。
なにはともあれ、早速歌詞を考察していきましょう。
以下が歌詞とYoutubeのMVです。
とにかくすごいので、初見の方がおられたら是非聞いてみてください。
踊る暇があったら発明してえ
歌う暇があったら発明してえ
ライブのブッキング蹴って発明してえ
そんな発明王にオレはなる
踊る暇があったら発明してえ
歌う暇があったら発明してえ
ライブのブッキング蹴って発明してえ
そんな発明王にオレはなる
踊るエジソン 自尊心
歌うエジソン ジソン心
踊るエジソン 自尊心
歌うエジソン ジソン心
幼少期の頃から
家で聞いてた音楽は
ハウスミュージック
サブスクのプレイリスト聞いて
曲ディグったならクラブでDJ
パソコン開いたならDTM
ソフトはAbleton Live
だけど今作りたいのは蓄音機
サークルの宴会芸
ノリで始めたバンドで
まぐれでバズってメジャーデビュー
なぜか今はしがないミュージシャン
踊るエジソン 自尊心
歌うエジソン ジソン心
踊るエジソン 自尊心
歌うエジソン ジソン心
YouTubeを見て得る1%の
ひらめきインスピレーション
SNS通して繋がる発明家の
コミュニケーション
インスタ映え狙った投稿
webニュースで情報収集
間違いなくこれからの
時代来るのは活動写真
いや絶対来ると思うんだけどなあ
踊る暇があったら発明してえ
歌う暇があったら発明してえ
ライブのブッキング蹴って発明してえ
そんな発明王にオレはなる
踊るエジソン 自尊心
歌うエジソン ジソン心
踊るエジソン 自尊心
歌うエジソン ジソン心
凄いですね。
「史実のエジソンを一ミリも知らない」感じがムンムン伝わってきます。
では早速斬っていくとしましょう。
「踊る暇があったら発明してえ」
「歌う暇があったら発明してえ」
「ライブのブッキング蹴って発明してえ」
「そんな発明王にオレはなる」
この方はとにかく何かを発明したいそうです。
「ライブのブッキング」という文面から、何らかの音楽活動を行っているものと推察します。
ライブを蹴るだけにとどまらず、踊って歌う暇も惜しいとの事です。実際のエジソンもショートスリーパーとして知られていますね。
しかし仕事を捨てて研究に注力するのであれば、収入機会を喪失することになります。生活費や発明資金の源泉を自ら断つ行為は資金繰りの観点から危険でしょう。
そんなことでは「発明王」にはなれません。そもそも、「オレはなる」と言ってなるような王様は「裸の王様」くらいのものです。(「〇〇王にオレはなる」というフレーズは漫画「ワンピース」から来ていると思いますが、陳腐すぎて出来ればこのままスルーしたいです)
「踊るエジソン 自尊心」
「歌うエジソン ジソン心」
この方の頭の中のエジソンはとても愉快な人物ですね。歌って踊っています。
まず、エジソン=踊る歌うというイメージが結びつかなかったのでとても新鮮です。まあ、間違いなく自尊心の塊ではありますが。
また、「ジソン心」という表記に女々しさを感じます。
言ってやった感、韻を踏んでやった感が強いのでやめた方が良いと思います。この発明は流行りません。
「幼少期の頃から 家で聞いてた音楽は ハウスミュージック」
「サブスクのプレイリスト聞いて 曲ディグったならクラブでDJ
パソコン開いたならDTM ソフトはAbleton Live」
何の話でしょうか?おそらく音楽活動をしている自分語りだと思いますが、突然こんな事を言われてもエジソンも困惑することでしょう。
「だけど今作りたいのは蓄音機」
クラブにDJがいてパソコンでDTMしているような時代だと蓄音機は既に発明されているでしょう。
急にエジソンの時代と現代とを何の脈絡もなく行き来するので、途端に混乱してしまいます。
曲調のテンポ感で押し流そうとしていますが、そうはいきませんよ。
「サークルの宴会芸 ノリで始めたバンドで まぐれでバズってメジャーデビュー なぜか今はしがないミュージシャン」
大学生の軽音部あるあるみたいな話が出てきました。
今のところエジソン要素はほぼゼロです。(せいぜい蓄音機くらい)
「YouTubeを見て得る1%の ひらめきインスピレーション」
「天才とは、1%のひらめきと99%の努力である」というのは有名な言葉ですが、これまで見てきた歌詞から察するに、99%中、努力の含有量はせいぜい2%程度でしょう。90%程度が自己承認欲求とワナビー精神だと思われます。ひらめきに至っては毛ほども含まれていません。
「SNS通して繋がる発明家の コミュニケーション
インスタ映え狙った投稿 webニュースで情報収集
間違いなくこれからの 時代来るのは活動写真」
エジソンの時代にSNSなんてありません。電報やせいぜい電話の時代です。
活動写真というのはキネトスコープのことを言いたいのでしょうが、支離滅裂すぎて何が言いたいのか分かりません。
歌詞に出てくる技術用語がある種の「象徴」として使われている印象を受けますが、意味がいまいち伝わってきません。
「いや絶対来ると思うんだけどなあ」
ここまで来て急に弱気になりました。エジソンならば、「俺が流行らせる」「だが特許は俺のもの」とでも言いそうですね。
さて、ざっと歌詞を見てきましたが、正直よく分かりません。
ひょっとしたら時代に取り残されているのかと不安になりましたが、おそらくこの感覚は他の人も共有出来ていると思われます。また、ここである一つの疑義が生じています。
「この作詞者は、エジソンをwikipedia程度でしか知らない(もしくはそれすら見ていない)のではないか?」ということです。
そこでふと思い出されたのが、アニメ「ちびまる子ちゃん」の主題歌「おどるポンポコリン」です。
「いつだって わすれない エジソンは えらい人 そんなの常識」
要するに、この歌詞を幼少期に聞いたまま、成人を迎え、「発明王エジソン」というなんとなくのイメージで歌詞を組み上げたのではないかというものです。
だとしたらこの漠然を超えて無味無臭のエジソン像や「発明してえ」という割に何も生み出そうとしていない姿勢も腑に落ちます。
結局言っている事は「ミュージシャン志望が夢を見ているだけの自虐ソング」でしかありません。
例えるなら、作詞者のエジソンに対する知識は「インドと言ったらカレー」とか、「仏教と言ったら坊主」くらいの、あまりにもステレオタイプで一面的な理解しか無かったのでしょう。
歌って踊る暇があったら勉強しなさい。
最後に、例によってChatGPTくんに校正してもらったうえで、正しい形の歌詞に変換してもらいました。
これを聞きながら今日はお別れとなります。それではさようなら。
踊る時間をプロトタイプに回すぜ
歌う時間をスケッチに置き換えるぜ
ライブのブッキングは全部捨てないで、収入を確保しつつ
段階的に試作と検証を回すんだ——俺は発明家になる
踊る時間をプロトタイプに回すぜ
歌う時間をスケッチに置き換えるぜ
ブッキングをゼロにするのは愚策だから、リソース分配で行く
そんな現実的な発明王に、俺はなる
踊るエジソン ― 仮説を踊らせる自尊心
歌うエジソン ― アイデアを拡げる共感心
踊るエジソン ― 小さく試して学ぶ自尊心
歌うエジソン ― 仲間を作る伝播心
幼少期、家で鳴ってたのはハウスとエレクトロニカ
今はサブスクで曲を掘り、クラブで学びを得た
PC開けばDTM、ソフトはAbleton Liveで素案を作る
だけど今作りたいのは“音を再定義する機構”——既存の蓄音機を単に模すのではなく
サークルの宴会芸から始めたバンドで
まぐれの一夜のバズがあってデビューもした
でも浮き沈みがあるのが音楽業の現実だから
今はミュージシャンの経験を活かしてプロダクトを作る段階
YouTubeで拾う0.01の閃きを、実験で0.5に育てる
SNSで繋がるのは出会いで、検証は実験室でやるべきだ
「インスタ映え」狙いの表層だけじゃない、裏側の技術を磨く
活動写真(=映像表現)の先に来るのは、没入型の体験設計だ
踊る暇を実験に、歌う暇を設計に分ける
ライブで得る現金で試作材料を買い、仲間と分担する
特許や先行研究は調べ尽くす、成功は偶然じゃなく再現性から
俺は音と映像の“現実的な新しさ”を作るエジソンになるんだ
踊るエジソン 仮説を踊らせる自尊心
歌うエジソン 仲間を募る共感心
踊るエジソン 小さく試す自尊心
歌うエジソン 持続させる知恵と心
いやー、AIもひらめき足りてないですね。