今シーズン、初の開幕投手を務めた
九里ですが、ここまでわずか
1勝しかできていません。

防御率は3.16で、QS率66.7%。

それなりに試合は作っているのですが、
打線との兼ね合いなどもあって、
なかなか勝ちがつかないという
状況ですよね。


まぁ、かわいそうといえば
かわいそうなんですけど、
ただ、九里に関しては、
勝てる試合は何試合か
あったと思うんですよね。

開幕戦は、3点先制してもらいながら、
度会に同点3ランを浴びた。

また、3登板目の巨人戦では、
4点の援護をもらいながら、
6回に突如崩れて、
1イニングで一挙に7失点。

逆転負けを喫してしまいました。



このように、開幕直後に、
勝てる試合を逆転されるケースが
あったというのは事実で、
これは九里自身の責任というのが
大きいわけです。

そうやって勝てる試合を落として、
初勝利が遅くなってしまったために、
野手陣も「九里を勝たせないといけない」
ということで力んでしまうし、
九里自身も「絶対に勝ってやる」という
気持ちが強いあまり、
力を抜いて投げれば良いような
ところでも、力が入ってしまう。

それで、試合中盤あたりで
失点をしてしまうケースというのが
多いような気がします。

ロースコアの展開で、
中盤から終盤にかけて
しっかり粘っていくことができれば
また違うんでしょうけど、
そこでなかなか粘りきれないので、
試合終盤の攻撃というところに
繋がっていかないですよね。


カープで言えば、床田なんかは
テンポよく投げ込んでいくので
野手陣もリズム良く攻撃に入ることが
できる。

対して九里の場合、力が入るあまり
リズムが少し悪くなる、という
場面が多いです。


今、メジャーリーグで活躍している
今永は、DeNA時代に
「援護に恵まれないというのは、
防御率0点台の投手が言うこと」と
言っていました。

そういう意味では、ファンの間では
「九里はかわいそう」という声も
多いんですけど、
必ずしも「かわいそう」という見方は
正しくないんじゃないかな、と
個人的には思います。

白星を手にするために
改善できる点は大いにあると思うのです。

まぁ、九里としてはとにかく、
ほどほどに力を抜いてリズム良く
投げていくということが、
今やるべきことなんだろうと。

だから、そこに集中して、
自分の仕事をやっていく。

それを積み重ねていく中で
結果として、運が良ければ
白星がついていく、という
ことになるんだろうと思います。

気負いすぎずに、自分の仕事に
集中してもらいたいです。