プロ野球選手会が、
人的補償制度の廃止を
求めているという噂を
耳にしたのですが、
本当なのでしょうか?

個人的には、廃止なんて
とんでもないと思います。

カープファンとしてはやはり、
赤松と一岡の例が
ありますからね。

2人とも、前の球団では
伸び悩んでいたのが、
人的補償でカープに来てから
花開きましたから。



ただ、赤松・一岡に続いて
人的補償としてカープに
やって来たのが長野久義です。

長野といえば巨人一筋の
ベテランで、正直プロテクトから
漏れていることが驚きというような
選手ですよね。

たまにそういう感じで
ベテランがプロテクトから
漏れることがあるというのが、
ちょっとどうなのかなぁ、と。

最近で言うとソフトバンクの
和田毅がプロテクト漏れ
していたという噂があって
大騒動になりましたが、
これは人的補償制度の問題と
いうよりも、球団のモラルの
問題でしょう。



人的補償で衝撃的だったのが、
2012年オフ。

オリックスからソフトバンクへ
FA移籍した寺原隼人の人的補償で、
馬原孝浩がオリックスに移籍しました。

馬原というとソフトバンクの
絶対的クローザーとして
2005年から2011年まで7年連続で
2桁セーブを挙げるなど、
長年チームの柱として活躍していました。

その馬原がプロテクト漏れ
しているというのは
すごく驚きましたよね。


たしかに、2012年シーズンの
馬原は右肩の手術の影響で
1試合も登板ができませんでした。

加えて長年活躍していることもあり
年俸がかなり高かった。

ソフトバンクとしたら、
実績があるとはいえ、
コンディションが悪くて
今後どのくらい活躍できるか
わからない上に、年俸がかなり
高いとなると、プロテクトから
外しても獲得されないだろう、
と判断したんだと思います。

しかし、この「獲得されないだろう」
という考え方が根本的に
間違っているのです。

プロテクトから外すということは、
0.001%でも、獲得される可能性が
生まれるということ。

万が一にも獲得された場合に
どう説明するんだ?という話です。

こんなに長年活躍してきたのに、
チームに大事にされていなかったのか?と
選手に思われるようではダメなのです。

だから、コンディション不良だったり
高年俸だったり、獲得しづらいような
要因があったとしても、
功労者は絶対にプロテクトするべき
なんですよね。

もちろん、その分、若手選手を
プロテクトできる数が限られて
くるわけですけど、若手を
とられたくないのであれば
そもそもFA選手に手を出すな、
という話です。

FAの選手を獲得するというのは、
そういうことなのです。

FA補強しておきながら
若手をとられたくないというのは、
考えが甘いですよ。

そもそも、若い選手をろくに
育てられないからFA補強しなきゃ
いけなくなるんでしょ?と。

だったら別に、若手守らなくて
良いんですよ、育てられないんだから。


…と、カープファンとしては
そう思うんですけど、
どうでしょうか?笑

カープは、FAといえば常に、
補強する側ではなく、
流出する側なのでね。

どうしても、そういう見方に
なってしまいます。