カープのサードといえば、
2007年までは新井貴浩が君臨し、
主軸として活躍しました。
しかし、まさかのFA宣言で
阪神へ移籍してしまいます。
それ以降、2008年はシーボル、
2009年はマクレーンという
外国人選手が主にサードを
守りました。
どちらもそれなりには活躍したものの、
少し物足りない成績に終わってしまった。
この「サード問題」の解決を
目指したのが、2010年から
監督に就任した野村謙二郎です。
ファーストで活躍する外国人選手は
多いものの、サードの外国人選手を
連れてくるのは至難の業ですから、
できればサードは日本人のスラッガーが
定着してくれると、
チームとして強くなるのです。
そこで野村監督は就任1年目、
4番打者でもあるファーストの
栗原健太をサードにコンバートし、
この問題の解決を図りました。
しかし、栗原は肘の状態が悪く、
サードからの送球に苦しんだ。
結局翌年には栗原はファーストに戻り、
サードはトレーシーやバーデンといった
外国人に任せましたが、
やはり上手くいきませんでした。
栗原のコンバートは上手く
いかなかったものの、
サード問題の解決を諦めるわけには
いかない…
そこで野村監督が目をつけたのが
高卒3年目の堂林翔太です。
当時の堂林はまだ未完成で、
一軍レベルの実力はありませんでした。
しかし、5年後のチームを
想像したときに、主軸として
堂林を育てておいてサードに
定着させるのが最適解ではないか。
野村監督はその堂林の可能性に
賭けました。
堂林は、レギュラー1年目の
2012年こそ14本塁打を放ち、
大器の片鱗を見せました。
しかし翌年以降はプロの壁に
ぶち当たることに…
期待を集めた若手選手だっただけに、
ファンからの評価もだんだん
厳しいものに変わっていきました。
2014年には、ショートの
レギュラーだった梵英心が、
膝への負担軽減のために
サードにコンバートされ、
サードでのスタメンの機会が
増えていきました。
時には木村昇吾、小窪哲也といった
“スーパーサブ”の選手たちと
併用されながら、2年間ほどは
梵のメイン起用が続きました。
ただ、梵のサード起用は
「他に良い選手がいないから」という
消去法的なものだったと思います。
2016年には、中日を退団した
ルナを獲得し、「4番・サード」で
起用されました。
これまでの外国人選手とは違って、
ルナは日本での実績がある。
長年決まっていないサードの
絶対的なレギュラーとして
期待されました。
それで、春先は「繋ぎの4番」として
活躍していたのですが、
4月半ばに故障で戦線離脱。
またもサードが空席となります。
その空席を掴んだのが安部友裕です。
ルナの離脱で空いたサードを、
堂林と安部という若い2人で
争った結果、競争を制したのが
安部だったのです。
本来、安部の本職は二遊間でしたが、
プロ入り以来ずっと燻っており、
空いたポジションをなんとしても
掴んでやろう、ということで、
サードのポジションをこなしました。
安部は正三塁手として
2016~18年のリーグ3連覇に
大きく貢献。
ヒーローインタビューで発する
「覇気」というワードも
ファンの間に浸透しました。
しかし、2019年にその安部の成績が
落ち始め、新たに佐々岡監督が
就任した2020年には、
安部は“干されて”しまいました。
そこからまた、サードが決まらない
状態が今現在まで続いています。
2020年には堂林の復活、
2021年には林晃汰のブレイクが
あったのですが、
どちらも活躍が長続きせず、
翌年になるとレギュラーを
手放してしまう。
2022年には、捕手が本職の
坂倉将吾がサードを守りました。
2023年に新井監督が
就任してからも、サードが
コロコロと変わる状況は続き、
ユーティリティプレイヤーの
上本崇司が守ったり、
ショートが本職の小園海斗が
サードに入ったりしました。
2025年には佐々木泰という
ホームランを打てる期待のルーキーが
加わり、大器の片鱗を見せましたが、
今年佐々木がプロの壁にぶち当たり、
全く打てていない状況です。
これからのサード問題を
どう考えるか。
やっぱり個人的には、
佐々木に1人前になってもらいたいと
思います。
佐々木はクリンナップを打つには
まだ実力が足りないけれど、
今のチーム状況だとどうせ
誰を出しても打たないわけですから、
それなら佐々木と心中で
良いと思うんですけどね。