入院直前
体重が人生初の
40キロ台にまで落ちた
それくらい
手術が怖くて怖くて
「なんでもういい大人なのに・・・」
と自分でも思うけど
出しても出しても怖いという感情は
底なしに溢れてくる
毎日だんなさんに
泣きついてた記憶しかない
今までだって
同じくらい不安なことなんて
いくつもあった
体を壊してもなお
会社に勤めていたときは
外に出るのも電車に乗るのも怖くて
相当なストレスを抱えながら
毎日を過ごしていた
なのになんでかな
当時は涙のひとつも
出てこなかった
あのときは
大丈夫だったのに
今はなぜ洪水のように
こんなにも感情が溢れ出てくるんだろう
と考えたときに
「あ、そうか
」
と思った
「安心してるからか」と
安心してるからこそ
感情って出てくるもの
なんだなと
緊張してたり
自分を許せていないと
感情ってわいてても
感じるところまで出てこない
そういう意味では
子供のころからわたしは
「イヤだ」とか
「やりたくない」とか
「できない」という言葉を
言わないできたから
そのがまんした分の
長年の感情がたまってて
今回
安心して感情が出せる環境に
いるうえに
手術をするという
これ以上ない
いいきっかけを得て
わたしの中に溜まってた
約40年分の膨大な感情が
大噴出したと考えたら
すっかりつじつまが
合ってしまった
そして
そんながまんとがんばりの
象徴だった筋腫も
手術でとってしまったから
退院してからは
ケロッとしている
感情は
ネガティブであるほど
毛嫌いされるものだけど
でも
たとえネガティブでも
「感情を味わえている」
「感情を外に出すことができている」
ということは
それだけ自分にとって
今安心できる環境にいる
という証拠なんだろうね
カウンセラー 高橋えりこ
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