「これから手術について
いろいろと決めていくことになるけど
あなたの希望もちゃんと伝えたらいい」
紹介状を書いてもらって
手術をする病院で
初めて診察を受けたときに
医師に言われた言葉
その医師の診察は
初回のそれっきりだったけど
その医師の言葉に
今でもすごく感謝している
「どうせ言ってもムダ」
その思い込みが強すぎて
言ってみる前からあきらめて
伝えずにがまんすることを
長年の＂当たり前＂として生きてきた
それでも
言うだけ言ってみる
頼むだけ頼んでみる
結果はどうあれ
自分の望んでいることを叶えるために
＂動いてあげること＂の大切さを知ったのは
心の世界に出逢ってから
その後は
＂言うだけ言ってみる＂は
わたしの行動の選択肢のひとつに
なってはいたけれど
今回の入院・手術に関して
あの医師の言葉がなかったら
わたしはもしかしたら
＂言ってみる＂ことをあきらめて
言いたいことを引っ込めていたかもしれない
伝える相手は
医療の専門家
素人のわたしなんかが
言ってもいいものかと
ついつい口をつむぎたくなる
そんなわたしの背中を
都度押してくれたのは
あの最初に会った医師の言葉だった
あの言葉があったから
どんなときも自分の希望を伝えて
半年という時間かはかかったけれど
開腹ではなく
腹腔鏡で手術を受けることができた
開腹だったら７月には手術を受けられてたのだ
そうでなければ
もしかしたら今頃
自分のお腹にできた大きな傷を見ては
言わなかったことを後悔して
チクチクと
胸を傷めていたいたかもしれない
言うだけ言ってみる
頼むだけ頼んでみる
人生後悔のないように
自分の希望を
まっすぐに伝えることの大切さを
あらためて学んだ出来事だった
カウンセラー 高橋えりこ
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