わたしが会社員として
働いていたときは
＂ない＂が前提だった
特別なスキルない
転職する力もない
稼ぐ能力もない
＂ない＂から
会社員として働くことで
なんとか自分を価値ある人として
成り立たせようとしていた
けれど
全然予期していなかった
退職をすることになり
自分の＂ない＂を
埋めてくれてたものを失った
会社員という保障
毎月の決まった収入
社会的信用
すがりついてたものを
ぜーんぶ手放させられて
もうなにかで自分の＂ない＂を
埋めることができなくなってはじめて
自分がすでに手にしているものに
強制的に目を向けさせられた
それまでみたいに
外側から持ってきたもので
＂ない＂を埋めることが
できなくなったから
すでに＂ある＂もので
埋めるしかなかったんだよね
住む家がある
家族がみんな元気
毎日食べるものに困らない
水道光熱費を
払うだけのお金がある
あれ？
これってつまり
命をつなぐのに必要なものは
もう十分にある
ってことじゃない？
わたしが＂ある＂を
カウントし始めた瞬間
世界がひっくり返った
＂ない＂前提だったのが
芋づる式にどんどん
＂ある＂前提に変わっていく
と同時に
それまでは＂ない＂を埋めることで
得ていた安心感が
泉のように少しずつ
自分の根底から湧くようになった
それからの人生の変化が
すごかった
ずこい勢いで
ひらいていった
過去どんなにがんばって
努力して行動しても
手に入らなかったものが
次々とわたしの人生に
流れ込んでくるようになったのだ
＂ない＂から＂欲しい＂
当然のように結び付けてきた
この方程式が
実は
望んだことが現実にならない
最大の要因だったと知ったのは
つい最近のこと
「０（ゼロ）」にどんな数字をかけたって
所詮はじき出される数字は「0」
つまり
＂ない＂という意識からは
なにも生み出せないのだ
でも
たとえ「１」という
わずかな数字でも
＂自分にはある＂という
満ち足りた気持ちがあれば
それにたとえば「３」という
行動の数字をかければ
「３」という現実が作られる
それぞれの数字を
もっと大きくすることができれば
生み出す現実は無限に膨らんでいく
ということだ
０の意識からは
なにも生み出せない
もし新たな現実を
これから創造していきたい
人生を変えていきたいと思うなら
ほんのわずかでもいいから
今この瞬間
満ち足りた気持ちを持ってみること
＂すでにある＂ということを
味わってみること
その毎日の
少しずつの積み重ねが
未来の大きく豊かな現実創造に
つながっている
高橋えりこ
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