こんばんは。まゆちんです。占いってなんだろう？というテーマについて少し書いてみたいと思います。

占星術はいわゆる統計学的な「命術（めいじゅつ）」

タロットは偶然出たカードを読むので「卜術（ぼくじゅつ）」

として理解されているのですが、こちらの本でとっても興味深い記述があるのです。

心の医者であった、かの有名なユングは占星術を研究していたのだけど、彼が占星術をどう捉えていたか？というお話。↓

「私の場合もそうであるが、占星術師たちの事例においても資料と占星術師の精神状態の間に相互の黙認が存在していたと私は想像している・・・後略」

占星術師は、実践者の心の状態と外的な状況が暗黙のうちにつながるときに、偶然のかたちで発動するというのがユングの占星術的理解でもあった。

簡単にいうと、こういうことかな↓

占星術は単なる統計学ではない。客観的なデータを基にして占う命術（めいじゅつ）とはいえ、偶然性という要素もそこには入ってくる。

これを読んで何を思ったかというとですね・・・

占いを学ぶ時ってどうしても私たちはわかりやすさを求めるため「正解」を知りたいと思うよね。「水星がここにある人はこういう性格です！とか、木星がここに入ったらラッキーな事がありますよ！」といった具合に。

しかし、そういった統計的なデータだけでは語り尽くせないのが占星術だとしたら・・・占い師は、なにをどうすればいいのだろう？ってことなのです。占いは科学ではないのだから「この星はこう解釈します」というセオリーはあっても「このボタンを押すと、必ずこうなります。」ではないのだし。

基本的には、何かと何かを関連づけていく事が占い師がやっていることなのでしょうね。

その時のタイミング、ご創案者とのセッティング、いわゆる占機もそうだし、星を解釈する時も、その人の「何」と、宇宙の「何」を関連付けるのかもだし、

全てがシンクロニシティに委ねられているとも言えなくもない。

例えば「天動説と地動説では、地道説が正しいに決まってんじゃん！」というのは科学的には正解だけど、じゃあ、天動説を信じていた時代の知恵が全て無意味かというとそうではなく、もしかして科学的に間違っていたことすらシンクロ二シティだとしたら、もはや正解とか不正解とか、そういった合理的なものとは全く切り離して考える事が大事になってくるような機がするのです。

だって、そもそも合理的ではない世界＝占い　ですしね。

（使い方次第では合理的に使える事もあるけど。）

なんだかですね、世の中の科学的で合理的に考えうる全てのものをとっぱらった時に、その間にうねうねうねっ、と流れているものが占いと呼ばれるものであり、そういう曖昧うねうねうねっしたものこそが、合理的なものとものとをつなぎ合わせ、関連させ、魂を与えていくエネルギーになっているのかもしれないな、と思いました。