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私が専業主婦から日本一のかぎ針編み教室を作れた理由 ◆
手芸教室コンサルタント 小須田逸子です

私は2006年、毛糸と手芸トレマーガをオープンするまで、商売などしたことがないまったくの素人でした。
それまで、自宅教室で、近所のおばさん2~3人に手編みを細々と教えていただけです。
当然ながら、お店はオープンしたけどお客様は来ない(泣) お店のオープンとともに、手編み教室もはじめましたが、こちらも思うように生徒さんが集まらない(泣) しかも、2時間1000円という、ボランティアのような値段設定でした。
お店をオープンさえすれば、お客様は勝手に来てくれると思っていた、おめでたい人間でした。お店をはじめてから、編み物の技術しか勉強してこなかったという事に気がついたのです。
経営するということ、お金の計算の仕方から広告の仕方、なにからなにまでまったく勉強したことがありませんでした。
実店舗だけでは到底やっていけないと、ネットショップも立ち上げました。しかしこちらも、そう簡単に売り上げが上がるわけではなく苦戦続きです。しかもPCに弱い (>_<)
やっと、マーケティングについて一から学ばなければ!! と思い至ったのは、資金も底をついたころでした。
あまりにもお恥ずかしい状態で、相談するのさえ知らな過ぎてはずかしいという状況です。でももう、はずかしいとか言っている場合ではありません。
経営の本を読んだり、いろいろなセミナーにいったり必死でした。そして、まずは教室の生徒さんを集めなければと頑張ったのがブログです。
それまでもブログは書いていましたが、今から考えると、笑っちゃうようなお粗末なブログでした。つまり、なんにもお仕事の役には立っていなかったのでした。
私は、先生について、ブログの書き方から、お店の運営の仕方など教えて頂きました。
来る日も来る日も眠い目をこすって、編み物や、教室についてのブログを書きました。パソコンは苦手だけど、泣き言を言っている暇はありません。
目はしょぼしょぼ、肩コリはひどく、頭痛までして来ました。同じ姿勢でいるので、腰まで痛い。昔は編み物で腱鞘炎になっていたのに、パソコンの打ち過ぎで腱鞘炎。もう、編み物をしている時間さえ削りました。
本末転倒と思い、悩みました・・・・・・・私は、編み物の楽しさを伝えたくて、このお店を開いたのに。自分でデザインをして、そのデザインを見てもらうつもりだったのに!!
気がつけば、事務書類を書いたり、取引先とうち合わせしたり、クレームの対応に追われたり、在庫の管理をしたり。そして資金繰り!!
何のために仕事をしているのかさえわからない!! 優雅なニットデザイナーになるつもりだったのに、気がつけば髪を振り乱し、目の下にクマをつくって夜中までパソコンをたたいている自分がいたのです。
時だけが無情に過ぎ、私はニットデザイナーとしてブレークすることはなく、いつのまにか私の指導した生徒さんを紹介してください、と頼まれる年齢になっていたのでした。
でも、もうやめるわけにもいかないのです。お店にはスタッフもいる。トレマーガからのお給料がなければ困る人もいる。自分が疲れたからやめる、そんな勝手なことは口が裂けても言えない立場になっていました。
生徒さんも、少ないながらもいて、逸子先生と慕ってくれる人もいます。かっこ悪い姿は見せたくはありません。
どんなに疲れていても、どんなにお金がなくても、生徒さんがきたら、シャキッと笑顔!!それだけはずっと続けてきました。
ブログを勉強して、毎日必死で書いた効果は徐々に表れてきました。その前からはじめたかぎ針編み認定講座は、生徒さんが殺到し、教室の数を増やしました。
自分ひとりだけでは対応できず、自分が認定を出した人に研修してもらい、新しい教室を任せるようになりました。
楽集フォーラムのかぎ針編み認定講座で認定者を一番排出したのが、私の教室でした。私がダントツで講師を育てたという事で、公益財団法人日本生涯学習協議会の会長の桂由美先生から、優秀指導者賞もいただくことができました。
いつのまにか「かぎ針の教室だったら小須田先生の教室」と言われるようになっていました。そんなある日、編めない日々がつらく、いやいや勉強していたマーケティングが、いやではなくなっていることに気がつきました。工夫して改善してしていくことが楽しいということがわかってきたのです。
どうせやるなら、専業主婦から手芸で起業した良い見本になろう!! ちゃんと利益をだして、雇用も生み出して、周りのスタッフや生徒さんや、その家族まで、みんなが幸せになれるようがんばろう。そう決心しました。
成功するまで死なない!! と決めました。
編む技術と、経営する技術は車の両輪です。はじめからそれがわかっていれば、こんな苦労もせず、回り道もせず、経営も安定していただろうに!!そして、私のところで講師になり教室を開く人たちが、私とまるで一緒で、編む技術を磨けば、生徒さんが集まってくると勘違いしている人が多いことに気がつきました。
私のような苦労はしてほしくない。少しでも私が勉強してきたことが役に立ってほしい。そう思います。
教室は、それほど資金もかからず、気軽にはじめられます。女性がビジネスを始めるのには最適です。
自分の好きな手芸やクラフトの腕を活かし、先生と呼ばれ、収入にもなるステキな仕事です。
まずは、編み物やクラフトの技術をきちんと学びましょう。さらに講師資格や認定があれば、生徒さんも安心です。
そして、一定水準の技術が身に付いたら、集客などのマーケティングを勉強しましょう。
次回は、私の教室に来た時には、まったくの初心者さんだった方のお話をします。お楽しみに!

