「松の立ち枯れ」

皆さんも一度は耳にされたと思います

松が倒れずに立ったまま

枯れるという現象です


これは数十年前から

世界中で話題になり出しました


当時は「酸性雨」の影響など

いわれましたが

現在は環境問題も複雑化して

原因は酸性雨だけに

限定されなくなりました


代わりに出てきたのが

「マツノマダラカミキリ」

いわゆる「松くい虫」です


(↓立ち枯れの松の木です)


この松くい虫が媒介する線虫がいます
「マツノザイセンチュウ」というのですが

この線虫は松の内部に卵を産み付け
松の導線を詰らせて枯らすという
仕組みが最近わかってきました

この線虫は元々
在来の微生物ではありません
外来種になります

昭和46年ごろには
その存在に気付かれてましたが
現在は北海道を除く
ほぼ全国で被害が広がっています


その対策として行っているのが
薬剤の散布です

浸透性と残量性の高い農薬を
ヘリコプターや
ドローンで撒くのですが
既にその効果には
疑問の声が挙がりはじめてます

つまり「松の立ち枯れ問題」の
原因はいま挙げた
「酸性雨説」「大気汚染説」
「害虫説」「菌類説」がありますが

それが全てつながり
本来なら菌類と共生関係にある
松の木の根のバランスが崩れ
松が弱ることで虫害が起こるのです


関係にまとめると
「大気汚染物資により酸性雨になり
それが降ることにより
土壌の窒素過剰で富栄養化が起こり
本来菌類と共生関係にある
松の木の根の
バランスが崩れて
弱ることで虫害が起こる」です

それぞれの説をバラバラで
見ているうちは
根本的な解決策は
見出されないと指摘されています

From Itsuki