ITS DAYは、関西学院大学に通う大学生3人から始まった団体です。スラムで生まれ育った子どもたちが直面する「成功体験の不足」から生じるさまざまな課題に向き合い、子どもたちが自分の可能性を信じられる機会を提供することを目指しています。
私たちの活動のきっかけは旅行でした。メンバーの1人が大学1年生の冬休みを利用して様々な国に旅行に行きました。2月はアジア、3月はアフリカに行きました。行く国々で観光地だけでなく、スラムと呼ばれる貧困地域にも足を運びました。スラムはテレビで見たことがきっかけで存在を知りました。令和の時代に国が変われば自分の知らない大変な暮らしをしている人がいることを知り、興味本位で様々な国のスラムに行きました。実際に自分の目でみるスラムにとても衝撃を受けました。テレビでは感じることのできなかった鼻をつく臭いやなんとも言えない生ぬるい風に身震いがしました。しかし、その中でも一番衝撃を受けたのが子どもの多さでした。どこを歩いても、どこからともなく子どもが出てきます。小学校低学年ぐらいの小さな女の子が慣れた手つきで赤ちゃんを抱っこしている姿にも衝撃を受けました。真っ黒に汚染された川で遊んでいる子どもたち。ゴミを漁る子どもたち。ぼろぼろの服に身を包む子どもたち。今まで日本で生活をしていた私が見たことのなかった光景に言葉にならないものがありました。その後日本に帰った後に、たびたびその子どもたちを思い出しました。しかし、日本に帰って時間がたつにつれてあの時見た光景をだんだん忘れていく自分がいました。あのフィリピンのスラムの子どもたちのために自分ができることは何があるのだろうかと考え、一緒に考え協力してくれる仲間を集めました。そして、集まったのが今の活動メンバーの3人です。3人で何ができるのかたくさん話し合った結果、スラムの子どもたちとサッカーをしようということに決まりました。私たちはタガログ語を話せませんが、言語や世代を超えてつながれるスポーツを軸にすることで交流できると考えました。また、メンバーにサッカー経験者がいたこともあり、サッカーを選びました。
活動内容がきまり次に活動資金を集めるためにクラウドファンディングを始めました。たくさんの方々にご支援をしていただき目標金額40万円を上回り達成することができました。5つの企業さんにスポンサーにもなっていただきました。
いただいた活動資金を持って2024年1月にフィリピン、マニラにあるスラムに行き活動を開始しました。

